金利って何!?固定金利や変動金利の基準とメリット&デメリットも紹介

カブエ
よく「最近は金利が低い」なんて事も聞くんだよね。
でも金利って言葉は知ってるんだけど、どんなものなのかイマイチ分からないなぁ…

カブラバ先生
金利を何となく分かっている人は多いのですが…
的確に答えられる人は少ないでしょうねぇ。
金利」と聞くと、皆さんはどういったイメージをお持ちでしょうか?
たいていの人が「お金の貸し借りに関するもの」とは認識していても、闇金融などのアブナイ世界をイメージしているかもしれません。
でも金利って、金融にお金を預けたり、住宅ローンを購入したりする時にでも密接に関わってくるものなんですよ。
金利について詳しく分かっていないと、あなたも損をしてしまうかもしれません。
そこで今回は『金利って何!?固定金利や変動金利の基準とメリット&デメリットも紹介』と題して、金利について詳しく紹介していきましょう。

金利とは、どんなもの?

金利という言葉は知っていても「金利とは、どんなものか?」と聞かれると的確に答えられる人はそうそういません。

簡単に言ってしまえば、金利とはお金を借りた人が、借りた金額に対して支払う利子の割合です。

仮に銀行へ100万円を預金して、1年後に預金額が101万円になっていたとしましょう。

この場合は100万円に対して1万円の利子が増えているので、金利は年率1%となります。

あなたも預金通帳を確認してしてみると、いくら利子が増えて年率が何%かが分かりますよ。

金利と利子の違いは?

よく金利と一緒に使われる利子とは、お金を借りた人が貸した人に返すお金の総額から元金を引いた金額の事です。

分かりやすく言えば、お金を借りる事に対しての「手数料」ですね。

何だか、金利と同じ意味のように感じるでしょう?

でもちゃんとした金利と利子の違いがあるんですよ。

カブオ君が株式投資を始めるため、かぶらば先生から100万円を借りました。

返金額:105万円
元金:100万円
利子:5万円
金利:5%

※1年間で全て返すと想定

カブラバ先生
私がカブエさんに100万円貸しました。

カブエ
私がカブラバ先生に105万円を返します。
お金を貸してもらったカブオ君の立場からすると、状況は以下の感じになります。

・ かぶらば先生にお礼として上乗せする割合が5% ➡ 金利

・ かぶらば先生にお礼として上乗せする金額が5% ➡ 利子

もうお分かりですね。
金利と利子の違いとは、借り入れたお金に対してのお礼を、割合で見るか金額で見るかの違いという事になります。
お金の割合 お金の金額
借りた人 金利 利子
貸した人 利回り 利息

 

金利と利子の違いを表にすると、このような感じですね。

ちなみに、元金に対して年間で何%の利息が付くかを「年利」と言います。

固定金利&変動金利とは、どんなものか?

住宅ローンを組んだ事がある人であれば聞きなじみのある言葉だと思いますが、金利には「固定金利」と「変動金利」というものがあります。

でもこれらの金利をどう使い分ければ良いのか迷う人もいるはずです。

だって選択を間違えてしまえば、最終的に損をしてしまう可能性がありますもんね。

なので、ここではこれらの違いを説明していきましょう。

固定金利とは?

カブラバ先生
固定金利とは、契約した時点から金利がずっと一定になる仕組みの事です。

固定金利には主に以下の2つのタイプがあります。

固定金利期間選択型 : 設定した期間内のみ金利が変わらない

全期間固定金利型: 返済が終わるまで金利が変わらない

 

たとえば固定金利期間選択型を選んで家を買ったなら、10年などの選んだ期間内は固定金利ですが、期間経過後は固定金利か変動金利を選択できます。
一方、全期間固定金利型だと買った時の金利が年利1%なら、返済が終わるまで金利は1%のままになります。
有名な「フラット35」はこの全期間固定金利という事ですね。

変動金利とは?

カブラバ先生
変動金利とは、一定期間ごとに金利が変動する仕組みの事です。

変動金利は一般的に借入れ後は半年に1度、適用金利の見直しが行われるものが多いですね。

ただし、たとえ適用金利が変動したとしても、月々の返済額は5年変わりません

つまり、借入れ後から5年後には金利が変動するというワケですね

また、日本銀行が決める政策金利に連動する傾向があるという特徴があります。

固定金利と変動金利のメリット・デメリット

「固定金利と変動金利はどちらがお得なのか?」

このように感じている人も多いかと思いますが、どちらがお得になるのかどうかは、あなたのライフプランによって変わってきます。

また、固定金利と変動金利のメリット・デメリットも知っておく必要もあります。

そこでこれらのメリット・デメリットを見ていきましょう。

固定金利と変動金利のメリット・デメリット
メリット デメリット
固定金利 世の中の金利が上がった場合でも、返済額は変わらない

金利が固定されているので、返済プランを立てやすい

市場の金利が下がっても、返済額は変わらない

変動金利よりも金利はやや高め

変動金利 低金利時代である今の日本なら、返済額は抑えられる

固定金利よりもきんりは低い

市場の金利が上昇したら、返済額も増えてしまう

世の中の金利に左右されるので、返済プランが立てにくい

 

固定金利と変動金利をメリット・デメリットで見ると、正反対の性質を持っているのが分かりますね。

2021年の時点では日銀のマイナス金利政策の影響もあってか、変動金利の方が金利は安くなっている状態です。

ですが、将来的には金利が上昇する可能性もあるので、今後の事を考えて安定した固定金利を選ぶのも選択肢の1つだと言えますね。

ちなみに、住宅ローン利用者を全体的に見ると、「変動金利」を選んでいる人の方が多いようです。

金利の仕組みとは、どんなもの?

ここまでくると「金利がどんなものかは分かってきたけれど、どんな仕組みになっているのか気になってくる…」って感じてくると思います。

金利は、お金の借りた人が金利で大損をしないように、ちゃんとした仕組みが作られているんですよね。

そこで、気になる金利の仕組みを見ていきましょう。

金利の上限はどれくらいか?

お金の貸し借りでは、どうしても貸した人の方が有利になってしまうので、「相手の都合で無茶苦茶な金利を言われてしまうかも…」なんてイメージがありますよね。

仮に「もうっ、金利は60%にして返してもらうんだからねっ!」と言われてもあまり逆らえないので、「もし高い金利を求められたらどうしよう…」と不安になってしまうかもしれません。

でも大丈夫。

このように無茶な金利設定にならないよう、「利息制限法」という法律によって金利の上限が定められているんですよね。

金利の上限は以下のような貸入金額によって変化していきます。

貸入金額による金利上限の変化
貸入金額 金利の上限
10万円未満 年20%
10万円~100万円未満 年18%
100万円以上 年15%

 

この法律に基づいて、大手の会社や業者や銀行は、利用者の借りる金額によって金利を決めているんです。

もしも上限を超えるような事があれば違法となるので、しっかりと頭に入れておいて下さいね。

あなたが金利で被害に遭ってしまってはいけないですから。

固定金利の基準は「10年国債の利回り」

会社や業者によって違ってくる金利ですが、実は金利の種類によって別々の基準が存在しているんですよね。

固定金利の場合は「10年国債の利回り」が基準となっています。

この10年国債とは、日本政府が国の運営に必要な資金を集めるために発行する、満期が10年の債券の事。

インフレやデフレといった将来の物価変動や金融政策が与える影響を踏まえ、国債市場によって金利が決まっていきます。

固定金利期間選択型だと「円金利スワップレート」が基準ですね。

ただ「10年国債の利回り」とは言え、インフレ等が発生しなくても期待が高まれば、変化を先取りして変動してしまう可能性があるという事は覚えておきましょう。

変動金利の基準は「短期プライムレート」

次に変動金利ですが、これは日本銀行の定める政策金利に基づいて決まる「短期プライムレート」が基準になっている事が多いですね。

このうちの政策金利は、日本銀行が一般の銀行にお金を貸した時に発生する金利で、好景気によるインフレの際には引きあがられ、不景気によるデフレの際には引き下げられる、といった特徴を持っています。

好景気によるインフレ ➡ 引き上げられる

不景気によるデフレ ➡ 引き下げられる

まぁ基本的には政策金利が上がれば変動金利も上がっていき、政策金利が下がれば変動金利も下がっていく、といった感じですね。
こういった金利の決め方を知っておくと、住宅ローンを組む時にも結構役立ちますよ。
ここまで説明をしてきましたが、金利について理解していただけましたでしょうか?
私の説明が少しでもお役に立てたのであれば、嬉しいですね。

まとめ

さて、今回は『金利って何!?固定金利や変動金利の基準とメリット&デメリットも紹介』と題して、金利とはどんなものか?を紹介しました。

この金利とは、預金や貸付に対するお金の割合の事でしたね。

固定金利は政府の10年国債の金利、変動金利は日本銀行の政策金利が基準になります。

ローンを組む時などは、金利についての基礎知識があるだけで、損をする確率を減らす事ができるワケですね。

上手に金利を活用すれば、あなたの資産を増やす事だって夢ではありませんよ。

カブラバ先生
金利の特徴をよく理解して、金利と上手く付き合っていきましょう。
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