TOPIXとは何か?日経平均株価との違いや算出方法&オススメ投資法

カブエ
TOPIXって何なの!?
日経平均株価と何が違うの!?
銘柄の選び方もよく分からないし…
もーーーーっ!!

カブラバ先生
何だか、とてもお困りのようですねぇ…
それじゃあ、TOPIXについて確認してみましょう。
日本の株価指数にTOPIXというものがありますが…
名前は知っていても、このTOPIXがどういったものなのかは漠然としか分かっていない人が多いと思います。
しかも日経平均株価といった、少し似たようなものもありますしね。
ただTOPIXって、株に関わる人なら知っておかないといけないものなんです。
うまく応用すれば、ちゃんと利益を出せる方法だってあるんです。
そこで、今回は『TOPIXとは何か?日経平均株価との違いや算出方法&オススメ投資法』と題して、TOPIXの意味や日経平均株価との違い、算出方法やTOPIXならではのオススメ投資法を紹介していきます。
TOPIXをあまり分かっていない人は、ここでしっかりと頭に入れておきましょう。

TOPIXとは何か?

カブラバ先生
TOPIXとは、東京証券取引所第一部上場株式銘柄を対象として、算出・公表している株価指数の事です。
TOPIXは東証株価指数の事で、東証一部に上場している全ての日本企業(内国普通株式全銘柄)を算出対象にしています。
1968年1月4日の時価総額を100ポイントとして、現在の時価総額がどのくらい増減したのか示しているワケですね。
指数は時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすいといった特徴があります。

TOPIXの算出方法は?

TOPIXの算出方法ですが、これは算出時点での指数用時価総額を基準時価総額で割って算出します。
TPIXの算出方法
TOPIX = 算出時の指数用時価総額 ÷ 基準時価総額 × 100
この算出法を使ったもので2021年5月時点だと、TOPIXのの割合上位は以下の5銘柄ですね。
① トヨタ自動車(7273): 3.5%
② ソニーグループ(6578) : 2.6%
③ ソフトバンクグループ(9984): 2.4%
④ キーエンス(6861): 2.0%
⑤ 三菱UFJ(8306) : 1.6%

カブエ
うわー、時価総額の上位って有名な企業ばかりだね!

TOPIXと日経平均株価は、どう違う?

日本の主要な株価指数で、TOPIXの他に日経平均株価というものがあります。
この日経平均株価とは、日本経済新聞社が東証一部に上場している企業から、独自の基準で選んだ225銘柄の平均株価の事なんですが…
何だかどちらも似たような雰囲気をかもし出していますよね。
そこで、これらの違いをまとめてみると、以下のように比較する事ができます。
TOPIXと日経平均株価の比較
  TOPIX 日経平均株価
算出対象 東証一部の全銘柄 東証一部の代表的な225銘柄
銘柄数 約2,200銘柄 225銘柄
算出先 東証証券取引所 日経経済新聞社
算出方法 算出日の指数用時価総額÷基準日の時価総額 対象銘柄の株価平均から算出
表示単位 ポイント 円・銭
タイプ 時価総額加重型 株価平均型
特徴 時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすい 株価の高い銘柄の影響を受けやすい

どうです?

よく見てみると全く違うでしょ?

これって使いどころも違うんですよね。

日本の経済や動向を知りたいのなら、日経平均株価

日本株全体の動きを見たい場合には、TOPIXが適切といったところでしょうかね。

TOPIXニューインデックスシリーズは8種類!

TOPIXには銘柄の区分が8種類あり、これら全てを「TOPIXニューインデックスシリーズ」と呼んでいます。

TOPIXニューインデックス

TOPIX Core30(コア30): 時価総額と両道性が高い30銘柄

TOPIX Large70(ラージ70: TOPIX Core30の次に時価総額と流動性が高い70銘柄

TOPIX 100 : TOPIX Core30とTOPIX Large70を構成する100銘柄

TOPIX Mid400(ミッド400): TOPIX Large70の次に時価総額と流動性が高い400銘柄

TOPIX 500 : TOPIX 100とTOPIX Mid400を構成する500銘柄

TOPIX Small(スモール): TOPIXの対象銘柄からTOPIX 500を除いた銘柄

TOPIX 1000 :  時価総額と流動性の高い1000銘柄

TOPIX Small500(スモール500): TOPIX Smallの中でTOPIX 1000に含まれる500銘柄

このシリーズの中でも特に重要とされているのが、「TOPIX Core30(コア30)」です。
でも"どうしてTOPIX Core30なのか?"が知りたいですよね。
そこで、TOPIX Core30の銘柄について少し見てみましょう。

重要視されるTOPIX Core30の銘柄

TOPIXシリーズの中でも特に重要視されるTOPIX Core30の銘柄は、以下の通りになります。

TOPIX Core30の銘柄一覧
2914 日本たばこ産業
3382 セブン&アイ・ホールディングス
4063 信越化学工業
4452 花王
4502 武田薬品工業
4503 アステラス製薬
6098 リクルートホールディングス
6501 日立製作所
6752 パナソニック
6758 ソニー
6861 キーエンス
6954 ファナック
6981 村田製作所
7273 トヨタ自動車
7267 本田技研工業
7751 キャノン
7974 任天堂
8031 三井物産
8058 三菱商事
8306 三菱UFJフィナンシャルグループ
8316 三井純友フィナンシャルグループ
8411 みずほフィナンシャルグループ
8766 東京海上ホールディングス
8802 三菱地所
9020 東日本旅客鉄道
9022 東海旅客鉄道
9432 日本電信電話
9433 KDDI
9437 NTTドコモ
9984 ソフトバンクグループ
※2018年12月現在
この一覧を見れば、日本を代表する銘柄が集まっている事が分かりますよね。
TOPIX Core30の銘柄は、時価総額や流動性が特に高い30社で構成されています。
そして、TOPIX Core30を使えば、とても有効な投資ができるというワケなんですよね。

TOPIX Core30を使った有効な投資手法

カブラバ先生
TOPIX Core30を使った有効な投資手法は「ダウの犬戦略」です。
ダウ戦略とは

アメリカの経済通信社であるダウ・ジョーンズ社が算出する「ダウ平均」を利用した投資戦略の1種で、「ダウ10戦略」とも呼ばれています。

最初にダウ平均の30銘柄を配当利回りの高い順に並べ、高い方から順に10銘柄を買って1年間待ち続けます。

そして1年後に1番数字が落ちた1社を入れ替え、これを毎年行う投資手法です。

この「ダウの犬戦略」は特に難しい企業分析もいらないシンプルな方法なんですが、何とこれだけでNYダウを上回る利益を出す事ができると言われています。
でも、アメリカ株だと「やだっ…何だか怖いの…」というように、なかなか手が出しにくいものですよね。

そこで、これを日本株でも応用できないかと考えた結果、使えるのがTOPIX Core30だったという事なんです。

TOPIX Core30で "ダウの犬投資" をする方法

TOPIX Core30で "ダウの犬投資" をする方法は、まとめると以下の通り。

配当利回りの高い順に10銘柄を選ぶ

10銘柄に同じ割合で投資する

1年後、30銘柄をスクリーニングして銘柄を入れ替える

これを毎年繰り返す

この方法を継続して実行すれば、TOPIXを上回るパフォーマンスが期待できますし、配当金も手に入れられるのでおススメですよ♪

まとめ

さて、今回は『TOPIXとは何か?日経平均株価との違いや算出方法&オススメ投資法』と題して、TOPIXの意味や日経平均株価との違い、算出方法やTOPIXならではのオススメ投資法を紹介しました。

この記事をまとめると、以下の内容になります。

TOPIXは、東証一部の全銘柄から算出された株価指数

 

TOPIX日経平均株価の違いは、対象銘柄

 

TOPIX Core30を使った「ダウの犬戦略」投資がオススメ
銘柄の種類も豊富で、日本株全体の動きを見たい場合には、TOPIXが適しています。
また、銘柄の選び方が分からない時には、TOPIX Core30あたりから手を付けてみるのもいいかもしれませんね。

カブラバ先生
あなたもTOPIXをよく理解して、投資に役立ててみませんか?
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