株式予測の救世主!出来高と株価の関係&活用する方法を詳しく説明

カブエ
株の選び方や売買のタイミングがよく分からないよー!
何か参考にできるものってないのかなぁ……。

カブラバ先生
それなら、「出来高」を見るといいですね。
株の選び方や売買のタイミングの参考になりますよ。
株式投資を行う際、「やだぁ…株価を予測するのって難しそうだよぉ…💦」と感じる投資家も多いです。
たとえ百発百中とまではいかなくても、「どういった株をどういったタイミングで売買すればいいのか?」が予測できれば、今よりもグッとラクになりますよね。
そんな時にオススメなのが「出来高」。
この出来高を活用すれば、今よりもさらに確率の高い予測が可能になります。
そこで、今回は『株式予測の救世主!出来高と株価の関係&活用する方法を詳しく説明』と題して、出来高の意味や株価との関係、それを活用した予測方法を紹介していきましょう。

出来高とは、どんなものか?

カブラバ先生
出来高とは、期間中に成立した売買の数量の事です。
株式の場合、1日や1週間など、ある一定の期間内で売買が成立した株数を指します。
これは「売買高」とも呼ばれ、株価チャートでは下の方に棒グラフで表されていますね。
出来高が多いほど取引が活発に行われているという事になり、逆に出来高が少ないと、その株式は流動リスクがあるといえるようになります。
この出来高を見れば、その株の人気度や注目度を知る事ができるというワケですね。
ちなみに、流動リスクとは出来高が少ないために取引が成立しない可能性が高くなるリスクの事ですよ。

出来高が変動する要因は?

出来高が変動する要因はさまざまなのですが、主なものとしては以下の3つが挙げられます。

業績関連の発表 (業務予想の修正や決算など)

資本関係など事業の成長に関する発表 (新規顧客の獲得や資本業務提携など)

上場に関する等(訴状変更や上場開始など)

要は、その企業に注目が集まると出来高は増すという事ですね。
ただ、これらのような発表は「適時開示」と呼ばれ、企業は適切な時期に適切な発表をする事が義務付けられています。

適時開示している上位の企業

参考として、適時開示している東証全体の出来高上位5社を紹介しましょう。
順位 コード 市場 名称 株価 出来高
1357 東証ETF 三菱UFJフィナンシャル・グループ 589.4 41,411,000
7647 東証二部 日産自動車 524.7 33,269,400
8306 東証一部 ENEOSホールディングス 416.3 32,513,700
7201 東証一部 三菱自動車 268 23,769,100
5020 東証一部 Zホールディングス 650.2 23,342,200
(2021年8月20日金曜日)
ある特定の市場全体の中で、ある商品がどのくらいの割合を占めているのかを示す「市場占有率」というのですが…
この占有率が高い時は物色対象がハッキリしていて、低い時には物色対象は分散します。
最近はインターネットで簡単に適時開示についても調べる事ができるので、気になる企業があれば、しっかり確認するようにして下さいね。

出来高と株価の関係

通常、投資家の動きは出来高に反映されるので、出来高を分析する事は株価の予測をするのにとても重要です。
そこでここでは、相場別の出来高と株価の関係を見ていきましょう。

上げ相場での出来高

上げ相場の時の出来高は、銘柄の注目度が増加して投資家の買い需要が高まっている状態ですね。
上昇トレンドが続いている時、さらに株価が「上昇するだろう」と考えている人が多いと、出来高は多くなり株価がさらに上昇します。
また、下落トレンドの時でも「これ以上は下がらないだろう」と考える人が増えると、その銘柄を購入する人が増えるので出来高が増え、株価は上昇する傾向にあります。
先行する際、こういった2つのケースが起こり得ますね。

下げ相場での出来高

下げ相場の時の出来高は銘柄の注目度が減って、投資家の買い需要が低下しているので、出来高は少なくなります。
このように出来高が減るタイミングは、企業の業績や成長度が予想以上に悪かったり、上場廃止や市場変更になった時などが挙げられますね。

出来高が株価に先行する場合

一般的に「出来高は株価に先行する」と言われています。
これは出来高が増えて取引が活発になると、株価が上昇しやすくなるからですね。
ただ、出来高が株価に先行する時に起こり得る2つの事例があります。
1つ目は下落トレンドの中、出来高が増加して株価が上昇する場合。
「この銘柄は上がらないだろう」と予測して売る人よりも、「そろそろ上がるだろう」と予測して買う人が多い状態ですね。
2つ目は上昇トレンドの中、出来高が増加して株価が下落する場合。
「まだまだ上がるだろう」と予測して買う人よりも、「もう上昇しないだろう」と予測して売る人が多い状態ですね。

出来高と株価が同時の場合

もみ合いの後に出来高の増加と同時に株価が変動する場合があります。

カブラバ先生
もみ合いとは、株価が一定価格の範囲内で、上昇と下落を繰り返して相場の方向性が定まっていない状態の事です。
事例を2つ挙げると、もみ合いの後に出来高の増加と上昇トレンドが発生する場合。
もう1つは、もみ合いの後に出来高の増加と下落トレンドが発生する場合ですね。

出来高が株価に遅行する場合

出来高が株価に遅行する場合。

つまり株価が変動した後に出来高が上昇する場合ですね。

これにも2つの事例が存在します。

1つ目は、株価が上昇した後に出来高が増加する場合。

株価が上昇した事で注目度が増し、出来高が増えるというもの。

2つ目は、株価が下落した後に出来高が増加する場合。

含み損を抱えた投資家が損切りをするために売る事で、出来高が増加するというものですね。

 

カブラバ先生
含み損とは、"今の株価が買った時の価格よりも下がっているので損をしている"という状態の事。
でも実際には売却をしていないので、まだ確定していない損失です。
あと、"これ以上含み損を増やさないために早い段階で株式を売る事"を損切りといいます。

出来高を使って株価予測をする方法

出来高と株価は常に大きく影響し合っているので、出来高は株価予測の判断材料の1つになると言えます。

株価予測ができれば、株式投資で大きな利益が狙えますよね。

そこで、ここでは出来高を使って株価予測をする方法を見ていきましょう。

出来高の株価増加率を活用する

Yahoo!ファイナンスなどのサイトでは、各日の出来高増加率や出来高ランキングが公開されています。

この出来高の株価増加率を知る事で、「その銘柄が投資家からの注目をどのくらい集めているのか?」を知る事ができます。

他にも「その銘柄のビジネスモデルと同じようなビジネスモデルの企業も伸びるのでは?」と予測できれば、その企業にも投資をして利益を得る事だって可能です。

このように活用すれば、注目を集めている企業を知れますし、そこから色んな予測ができるんですね。

価格帯別出来高を活用する

カブラバ先生
価格帯別出来高とは、"過去の一定期間内で売買が成立した株数を価格帯別に表したもの"です。

 

価格帯別出来高を見る事で、「過去にどの株価で多くの投資家が売買したか?」を知る事ができます。

過去の価格帯を参考にすれば、どのタイミングで出来高が増えそうかも予測できるんですよね。

たとえば、「株価上昇局面で一致の価格帯に達したら出来高が増えそう」といった予測ですね。

この価格帯別出来高は、多くの証券会社でツールなどを使って確認する事が可能です。

オススメはSBI証券の「株アプリ」や楽天証券のトレードツール「MARKET SPEED」ですね。

もちろん、これらを活用しても絶対に当たるというワケではありません。

でも出来高を活用すれば、ある程度は確率の高い予測ができるので、多くの投資家はテクニカル分析を実践しているというワケなんですね。

カブラバ先生
テクニカル投資とは、価格帯別出来高などを元に売買する事です。

 

まとめ

さて、今回は『株式予測の救世主!出来高と株価の関係&活用する方法を詳しく説明』と題して、出来高の意味や株価との関係、それを活用した予測方法を紹介しました。

出来高についてまとめると、以下のようになります。

出来高とは、一致期間内に成立した株式の売買数量の事

出来高が多いと取引が活発に行われているという事で、低いと企業の流動性リスクに注意する必要がある

出来高と株価の関係は、株価の変動に対して出来高も大きく変動する

出来高の増加率や価格帯別出来高を活用する事で、精度の高い株価予測ができる

 

ですが、これらを活用しても絶対に当たるというワケではありません。

でも出来高を活用すれば、ある程度は確率の高い予想ができるので、今よりも株式投資がグッとラクになる事は確かですよ。

カブラバ先生
出来高の内容をよく理解して、より精度の高い株価予測を実践していきましょう!
おすすめの記事