株式投資に存在するスタイル!テクニカルとファンダメンタルズとは?

カブエ
せっかく株式投資を始めようと思っていても、何を参考にして株を売買したらいいのか分からないよぉー!
株価の値動きを予測できたらいいのに…

カブラバ先生
それなら、まず株式投資のスタイルについて知っておいた方が良いですね。
そうすれば、自分に合った投資スタイルを見つけられるかもしれませんよ。
すでに株式投資を始めている方もいるとは思いますが…
実は株式投資には2つのスタイルが存在するのを知っていますか?
その名も「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」!
この分析を用いるだけで、これまで悩みに悩んでいた株価の売買タイミングも驚くほどラクになること間違いなしです。
そこで今回は『株式投資に存在するスタイル!テクニカルとファンダメンタルズとは?』と題して、この2つの投資分析スタイルの内容やそれぞれのメリット・デメリットについて紹介していきましょう。

株式投資に存在する2つのスタイル

株式投資には、以下の2つのスタイルが存在します。

株式投資に存在するスタイル

テクニカル分析

ファンダメンタルズ分析

テクニカル分析とは?

カブラバ先生
テクニカル分析とは、過去の値動きをチャートで示し、トレンドやパターンを把握する事です。
つまり、狙っている銘柄の取引額(株価)や売買実績(出来高)をグラフ化したチャートから時系列パターンを分析して、将来の値動きを予測するという分析方法ですね。
株式投資では「安い時に買って、高い時に売る」というのが定石。
このテクニカル分析は、株取引で重要な"買い時と売り時を見定める"というために有効な手段の1つになります。
よく市場でも、たくさんのパソコンモニターにチャートが表示されていますよね。
あのチャート1つ1つがテクニカル分析の対象となるんですよ。

テクニカル指標の種類

テクニカル指標にはどんなものがあるのか気になりますよね。
このテクニカル指標の種類で代表的なものは以下の2つです。
テクニカル指標の種類

ローソク足

移動平均線

ローソク足

 

この図を見れば分かると思いますが、色分けされた棒状のローソクみたいなものが「ローソク足」です。

カブラバ先生
ローソク足は、1日の取引時間中の株価の値動きを1本のローソクの形で表現した指標です。
これは、区切られた時間における株価の推移を1本で表していて、始値・終値・高値・安値といった4つの値で構成されているんですよね。
この週足をさらに細かく細かく見ると、日足(ひあし)の集合体。
日足をさらに細かく見ると15分足の集合体となっていて、細かい株価の動きが読み取れます。
「ええっ、ヤダ…そんなに…」というくらい、ローソク1本に色々な情報が詰まっているんですね。

移動平均線

カブラバ先生
移動平均線とは、ある一定期間の価格から平均値を計算して、線でつなぎ合わせた指標です。
上記ローソク足の図の青い波打った線、それが移動平均線です。
これは中期的または長期的なトレンドを表すもので、日足では5日・25日・75日、週足では13週・26週、月足では12ヶ月・24ヶ月などがよく使われますね。
より短期で平均をとる方がローソク足のチャートに近づいていきますし、長期で平均をとれば大局的な相場の流れを見る事ができます。
また、移動平均線と株価の関係を理解できれば、「これから買われるのか?売られるのか?」「どういった動きをするトレンドなのか?」に気付く事ができるようになるワケですね。

テクニカル分析の指標はどこで確認すればいいのか?

「テクニカル分析の指標はどこで確認すればいいのか?」ですが、詳細な指標は証券会社の取引ツールを利用するのが良いです。
ただ、テクニカルに必要な株価チャートはYahoo!ファイナンスでも見れますよ。

ファンダメンタルズ分析とは?

カブラバ先生
ファンダメンタルズ分析とは、財政状況や業績をもとにして、企業の本質的な価値を分析する方法です。
ファンダメンタルズ分析は、企業の価値を想定して「今の本質的価値に対して株価が割安なのか割高なのか」「今後の成長が見込めるか」を判断するための方法です。
たとえば、A社の株価が割安になっていたとしたら、これは購入のタイミングで、売却は止めておきますよね。
これが割高の場合だと、買うのは止めて、売却するタイミングです。
と、このように「安い時に買って、高い時に売る」のタイミングを企業価値に対して株価が安いか高いかで見るというものなんですね。
ちなみに企業価値には代表的な物として、安定性成長性収益性があり、これらの要素を、色んな指標を使いながら分析していきます。

企業価値を分析するための指標

ファンダメンタルズ投資では、企業の安定性・成長性・収益性、加えて効率性・割安感を見るために、自己資本比率やキャッシュフロー、EPSやROEなどといったものを使います。

企業価値を分析するための指標は以下の通り。

 

企業価値 指標
成長性 ・売上高成長率

・利益成長率

・資本増加率

・キャッシュフロ-  など

安定性 ・流動比率

・自己資本率 など

収益性 ・営業利益率

・経常利益率

・ROE

・ROA など

効率性 ・総資本回転率 など
割安感 ・時価総額

・EPS

・PER など

カブラバ先生
この中でも、「投資の神様」と呼ばれているバフェット氏が特に重視しているのがEPSとROEです。
EPSが順調に伸びている企業は、安定的に収益を上げ、しかも成長中の企業だという事。
ROEが高い企業は、効率的な経営ができているとされ、海外投資家からの人気も高く、株価が上昇しやすいと言われていますよ。
※EPSやROEについては、この記事でも詳しく紹介しています。

ファンダメンタルズ分析は、どこで確認すればいいの?

「ファンダメンタルズ分析は、どこで確認すれば良いのか?」ですが…
これらの数字は企業ウェブサイトの「IR情報」という場所にある「決算短信」や「有価証券報告書」などの開示資料を使って確認する事ができます。
でも損益計算書や貸借対照表など見ていると、難しすぎて「ダメッ…頭がおかしくなっちゃうよぉ…」となってしまうかもしれません。
そんな人には、個人投資家向け企業レポートで「ブリッジレポート」などを見てみると、分かりやすくて良いですよ。

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析のメリット・デメリット

正直な話、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析のどっちのスタイルが良いのか分からないですよね…
そこでここでは、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
メリット デメリット
テクニカル分析 ・デイトレードなどの短期投資で使いやすい

・株価の動きを視覚的に理解できる

・予想外の値動きをする事がある

・決算などの急な出来事に対応できない

ファンダメンタルズ分析 ・中期or長期投資に向いている

・経済指標を見る癖がつく

・中期or長期の間で企業の業績が悪化する可能性がある

・銘柄分析や情報収集に時間と労力がかかる

テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析のどちらにもメリット・デメリットがあるので、どちらの方が優れているとは言えません。
一般的にテクニカル分析は、短期的な株価の動きを予想するために価格差を利用して収益を出そうとする売買で使われます。
そしてファンダメンタルズ分析は、中期や長期投資での企業価値や成長性を測るために使われますね。

カブエ
だったら、「短期投資のテクニカル」、「中長期投資のファンダメンタルズ」って覚えてればいいんだねっ♪

まとめ

さて、今回は『株式投資に存在するスタイル!テクニカルとファンダメンタルズとは?』と題して、この2つの投資分析スタイルの内容やそれぞれのメリット・デメリットについて紹介しました。
この記事の内容をまとめると、以下の通り。

株式投資のスタイルには「テクニカル」と「ファンダメンタルズ」がある

チャートを見て判断するのが「テクニカル分析」、決算などの数字を見て判断するのが「ファンダメンタルズ分析」

短期投資なら「テクニカル分析」、中期or長期投資なら「ファンダメンタルズ分析」を使われる事が多い

この2つの株式投資スタイルは、チャートを見たり決算や損益計算書などを見て判断をしなければいけないので、慣れるまでは大変ですが…
マスターしてしまえば、これまで悩んでいた投資のタイミングなども驚くほどラクになりますよ♪

カブラバ先生
ぜひ投資の判断材料として活用してくださいね!
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