投資信託とは?仕組みや基礎知識とそのメリット&デメリットを解説

カブエ
資産運用のために株式投資を始めたんだけど、株の勉強しなきゃいけないし場数も踏まなきゃいけないし…
誰か代わりにやってくれないかなぁ~。

カブラバ先生
確かにそう考えちゃいますよね。
でも実は、そんなカブエさんにピッタリの方法がありますよ!

 

株式投資を行っていると、「誰か、自分の代わりにやってくれないかなぁ~」って思う事はありませんか?

特に株初心者だと、どんな銘柄をどうような時期にどのようなタイミングで取引をしていけば良いのか分からないですよね。

…なら、それ運用のプロにお任せしてみませんか?

実は、投資信託という方法があるんですよね。

この"投資信託がどんなものなのか?"をしっかり理解できれば、「もう…あなたの好きにしてイイよ♡」と思えるハズ。

そこで今回は『投資信託とは?仕組みや基礎知識とそのメリット&デメリットを解説』と題して、投資信託について詳しく説明していきましょう。

投資信託(ファンド)とは、どんなもの?

カブラバ先生
投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの大きな資金としてまとめ、運用のプロであるファンドマネージャーが株式や債券などに投資&運用する金融商品です。

 

投資信託のイメージ

投資家
投資信託を始めます!
    分配金⇧⇩資金

運用のプロ
集めた資金で分散投資します!
   運用成果⇧⇩分散投資

金融市場
外国&国内株式や海外&国内債券、不動産などです!

 

投資信託は信託会社ごとの運用方針に基づいて、"プロの専門家が「投資家から集めた資金をどのような対象に投資するか」を考えて分散投資を行い、この運用の成果として発生した利益が投資家それぞれの投資額に応じて分配される"というもの。

極端な話、「俺が投資しよう、お前の金で。」という事なんですね。

投資家が資金を出せば、後は信託会社が全てやってくれるので、結果が出るまでの間は別に何もする必要はありません。

つまり、投資家からすると「ほったらかしで利益が得られる夢のような商品」と見えるワケです。

投資信託の仕組み

投資信託は、投資家から集めた資金を元手にして「販売会社」「委託会社」「受託会社」の3つの機関がそれぞれ役割を分担して運用されています。

契約型投資信託の仕組み

投資家
投資信託、始めちゃいます♪
分配金・償還金⇧⇩申込金

販売会社
投資家へ金融商品を売って集めた資金を、運用会社へ預けます!
分配金・償還金⇧⇩申込金

運用会社
預かった資金からファンドを設定して、信託銀行へ運用の支持をします!
分配金・償還金⇧⇩申込金

信託銀行
受託した資金を指示のもとに株式や債券などへ投資し、資金の管理を行います!
    運用成果⇧⇩分散投資

金融市場
外国&国内株式や海外&国内債券、不動産などです!
こういった流れから運用によって得られた収益は、販売会社を通して分配金や基準価額へ上乗せされて、最終的には投資家へ還元されるといった仕組みになっているんですね。

販売会社の役割

販売会社は主に証券会社や銀行で、投資家ごとの口座を管理して、分配金・償還金の支払いなどを行います。

また、投資家が資産運用する際の質問に答えたり、相談にのったりする事も。

いわば、投資家と投資信託をつなぐ「窓口役」だと言えますね。

運用会社の役割

投資信託(ファンド)を設定して、投資家から集めた資金である信託財産を運用する運用会社。

運用会社では、経済・金融情勢などに関する様々なデータを収集・管理し、専門家がノウハウを駆使しながら、信託財産をどの資産にどうやって投資するのかを考えて、信託銀行へ運用を指示します。

ファンドを設定して運用する運用会社は、投資信託の中で最も重要な役割を持ったポジションだと言えますね。

信託銀行の役割

投資家から集めた資産を大切に保管・管理をするのが信託銀行。

信託銀行は運用会社からの指示に従って、株式や債券などの売買や管理を行っていきます。

また、信託銀行では投資家から集めた信託財産を自社の財産と区別して保管・管理をしているので、まるで投資信託の金庫番のような役割を果たしていると言えますね。

投資信託の基礎知識

投資信託の基礎知識を身につけるためには、それに関係する専門用語もある程度は知っておく必要があります。

特に「基準価額」や「分配金」は、最も基本的な用語ですね。

基準価格とは?

カブラバ先生
基準価額とは、投資信託の値段の事を言います。
投資信託には取引を行う際の単位があって、「口(くち)」と呼ばれています。
たとえば、運用を開始する時点で1口1円で購入した投資信託は、運用を開始すると、1口の値段が運用の成果によって変動していくんですね。
一般的な投資信託は、運用実績の判断を分かりやすくするために1口の値段を基準価額として公表しています。

どうやって算出するの?

投資信託の資産のうち、投資家が所有する資産を「純資産総額」と言い、これを投資信託の総口数で割ると、1口当たりの価数(基準価額)が算出されます。

基準価額の計算方法
純資産総額 ÷ 総口数 × 10,000 = 基準価額
(※一般的に10,000口あたりで公表)
ここで例題からこの計算式を使ってみましょう。
例題
かぶらばファンドが1口1円で募集をかけ、カブエさんが10万口を購入しました。
そして10万円の信託財産で運用を開始して、1年の運用の結果、10万円を12万円にする事ができました。
では、基準価額はどのように変化したでしょうか?
(※信託報酬などのコストはないものとします)
この場合、運用の開始時は1万口あたりの基準価額が1万円。
1年後の信託財産が12万円になり、口数は10万口と変化がないので、上の計算式に当てはめると12万円÷10万口×10,000口=12,000円。
つまり、1万口あたりの基準価額は12,000円となるワケですね。

基準価額の決定は1日に1回

証券取引所に上場している株式は、市場が開いている間、常に株価が変動するので、その時々の株価で売買が可能です。
一方で投資信託の値段は、組み込まれている株式や債券などの時価評価をもとに1日に1回だけ科学を計算して公表され、この基準価額で投資信託の購入や換金が行われます。

分配金とは?

投資信託を購入した投資家は、購入した時点での基準価額より換金時の基準価額が高ければ利益をあげる事ができるのですが、投資信託による利益はそれだけというワケではありません。
そもそも投資信託には「分配金」というお金を、投資信託の決算が行われる際に支払う仕組みがあります。

カブラバ先生
分配金とは、投資信託が株式や債券に対して投資し、運用して得た利益を、保有口数に応じて投資家に分配するものです。
分配金は投資信託の信託財産から支払われるため、分配金が支払われると「純資産総額」や「基準価額」は下落します。
また、投資信託の分配金の支払い方針は、投資信託によって様々ですね。
分配金の支払い頻度についても、毎月支払われるものから年1回だけのものまでと投資信託によって違います。
金額も決算の内容や分配方針によって変化し、状況によっては支払われないといった事もあるので、注意が必要ですよ。

投資信託のメリット・デメリット

ここでは、投資信託の強みと弱みをしっかり把握するために、このメリットとデメリットを知っておきましょう。

投資信託のメリット

投資信託のメリットは以下の4つが挙げられます。
投資信託のメリット

少ない金額から投資が始められる

分散投資により、リスクを軽減できる

個人投資家には困難な対象に投資が可能

プロの専門家が運用する

少ない金額から投資が始められる

通常、株式投資や債券投資には10万単位のある程度まとまった資金が必要になります。
ですが、投資信託なら1万円程度から手軽に始める事ができます。
種類によっては100円からでも投資が可能ですよ。

分散投資により、リスクを軽減できる

1つの銘柄だけに投資をしていた場合、企業の倒産や株価の値下がりが起こると、その影響をそのまま受けてしまい大きな損失を負う可能性があります。
そこで、投資信託によって複数の銘柄に資金を分けて投資をする事で、様々なリスクを分散・軽減する事ができます。
「あの銘柄はマイナスだけど、この銘柄は大幅にプラスだ!」というのが可能になるワケですね。

個人投資家には困難な対象に投資が可能

信託投資は、国内外の株価指数・株式・債券・不動産など、組み込む資産は多種多様に用意されています。

しかも、個人投資家には困難な発展途上国の株式や債券、特殊な金融商品などへの投資が可能になりますよ。

プロの専門家が運営する

個人だと多くの時間と知識が必要になる金融取引ですが、投資信託は投資の知識を身につけた運用のプロであるファンドマネージャーが投資判断から取引までを投資家に代わって行ってくれます。

その運用状況は、定期的に発行されるレポートにて把握できます。

投資信託のデメリット

次に投資信託のデメリットについても挙げておきましょう。

投資信託のデメリット

コストがかかる

元本保証がない

コストがかかる

まず最初に"コストがかかる"という事。
投資信託は、運用のプロに任せて投資を行っていくので、運用してくれる人に対して費用を払う必要が出てきます。
また費用には、「販売買付手数料」「ファンドの管理費用」「信託財産留保額」があります。

販売買付手数料:投資信託を購入する際に必要な手数料

ファンドの管理費用:投資信託の運用にかかる費用

信託財産留保額:投資信託を信託期間の途中で換金する際の証券売却にかかるコスト

必要経費だと言ってしまえば、必要経費ですね。

元本保証がない

銀行預金は預けた金額分は必ず引き出せますが、投資信託は運用実績が上がらず購入時よりも値下がりした場合、購入額よりも売却額が下回ってしまう可能性があります。

投資信託の運用がうまくいって利益が得られる事もあれば、運用がうまくいかず損をする事もある。

つまり、元本保証がないという事なんですね。

「卵は1つのカゴに盛るな!」を無理なくできる投資信託

資産運用に関することわざの1つに「卵は1つのカゴに盛るな」という言葉があります。

これは「全ての卵を1つのカゴに盛っていた場合、そのカゴを落とせば全ての卵が割れてしまいますが、いくつかのカゴに分けて卵を盛っていれば、カゴ1つ落としても全ての卵を割ってしまう事は避けられる」という、ありがた~い教えです。

つまり、資産運用で大切なのは「投資先や投資時期を分散させる事」。

そしてそれを"プロの投資家の目線で"、"投資先や投資期間を分散させ"、"運用から管理まで全ておまかせ"を無理なくできるのが投資信託というワケなんですね。

カブオ
投資信託なら、初心者でも安心して始められるんだねっ♪
もし、「投資信託を始めてみよう!」と思った人には、楽天証券SBI証券松井証券がオススメですね。
これらの証券会社の口座を開設して、投資信託を始めてみましょう。

まとめ

さて、今回は『投資信託とは?仕組みや基礎知識とそのメリット&デメリットを解説』と題して、投資信託とはどういったものなのかを説明しました。

この記事をまとめると以下の通り。

投資信託は、投資家が信託会社に預けたお金を運用のプロが代わりに運用してくれる金融商品

基準価額とは都市信託の1口の値段

分配金とは運用時に得られた利益を保有口数に応じて投資家へ支払われるお金

メリットはプロの目線で投資先や投資期間を分散させ、運用から管理まで全てお任せできる事

デメリットは必要経費のコストがかかり、元本保証もない

投資を行っていると「誰か代わりに投資をやってほしい」と思う事がありますが、投資信託ならそれが可能になります。

さらに、あまり投資について知識や経験のない初心者には特にオススメしたい金融商品ですね♪

かぶらば先生
資産運用に注目が集まっている今だからこそ、あなたも手間なく進められる投資信託にチャレンジしてみませんか!?
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