急激な時代の変化に対応せよ!フィンテックの内容やそのメリットとデメリット

カブエ
昔はATMでお金を引き出してからお買い物して現金で支払っていたけど、今はスマホ1つでできちゃうよ♪
便利な世の中になったよね~♪

かぶらば先生
本当に便利になりましたよね。
このすごい勢いで便利になった背景には、フィンテックというものが大きく関係しているんですよ。
ひと昔前では、「お金の処理は金融機関に行って行うもの」「買い物も現金で支払うもの」が当たり前だったのですが…
すごい勢いで時代は変わり、今では「金融機関に行かなくてもお金を送金できる」「買い物も現金を使わず、キャッシュレス決済で行える」というようになっています。
しかも人工知能の発達によって、敷居の高かった資産運用や投資までもが身近なものへと変化していますよね。
実は、これらの急激な進化の背景には、"フィンテック"というものが大きく関わっているんです。
そこで今回は『急激な時代の変化に対応せよ!フィンテックの内容やそのメリットとデメリット』と題して、時代の変化の原動力となったフィンテックの内容と、そのメリット・デメリットを紹介していきましょう。
しっかりと理解しておかないと、時代の波に取り残されてしまうかもしれませんよ。

フィンテックとは?

かぶらば先生
フィンテック(Fintech)とは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語です。
フィンテックは、金融サービスと主にITを中心とした情報技術を結び付けた革新的な動きを指します。
元々アメリカを中心に始まり、その後、リーマンショックや金融危機を経て、インタ-ネットやスマートフォン、AIやビックデータなどを活用したサービスを提供する新しい金融ベンチャーが次々と登場しました。
このように広がり始めたフィンテックには、海外で資産運用が1兆円を超える投資会社や数百万人の顧客を抱える企業があります。
たとえば、資金の貸し手と借り手を直接つないだり、Eコマースと結びついた決済サービスを提供する企業があるほか、ベンチャー企業が決済などの金融サービスに参入する動きも増えていますね。

日本でのフィンテック参入は?

この海外の巨大ベンチャー企業が日本でフィンテック参入する事は、そのままの状態ではなかなか成功しません。

なぜなら海外とは違い、日本独自の商習慣や規制、投資に対する意識の差があり、海外のビジネスモデルをそのまま適応するのではなく、日本人の投資に関する知識レベルに合わせて安全面を考えた規制や、日本特有のお買い物のポイント制度を活用する際の取り決めなど、日本社会に適した形でのサービス提供が必要になるからです。

要は、海外で使い慣れたビジネスモデルを、日本仕様に作り替えなきゃいけないって事ですね。

ただ、多くの規制がある日本の金融業界でも、対面ではなくスマホだけで口座開設できるサービスはもちろん、今まででは考えられなかったような5円からの超少額投資や様々な消費生活の中で蓄積するポイントの投資、何にどれだけ投資すべきかを人工知能(AI)が教えてくれるロボアドバイザー運用などに、ベンチャー企業だけでなく大手金融機関も参入してきています。

フィンテックという言葉が使われはじめてまだ数年ですが、日本でも金融庁を中心に、昔では考えられなかった柔軟性とスピードで「貯蓄から投資へ」を進める新しい投資サービスが広がりを見せているので、日々の暮らしの当たり前の一部として資産運用が定着するようにはなってくるでしょう。

暮らしとフィンテック

投資やマネーと言うと、少し身構えてしまう人も多いと思いますが、買い物など日々の暮らしの中でお金に触れる事は多くあります。

そして今では当たり前の事として日本社会に浸透していますが、私たちの暮らしにフィンテックは深く関わっているんですよね。

身近なフィンテックにはどんなものがある?

暮らしを便利にする"お金・マネーに関わるサービス"の1つが「家計簿」。

以前はノートにつけていた家計簿ですが、スマートフォンの普及とともに家計簿アプリが広く使われるようになりました。

しかもクレジットカードや電子マネーを家計簿アプリに登録しておくと、日々の買い物が自動的に記録され、さらに支出タイプごとに分類されます。

東証マザーズに上場しているマネーフォワードやマネーツリー、Zaimなどの家計簿アプリ提供各社では、簡単に長期的に家計管理ができるようレシートの撮影機能や支払いやポイントの期限の通知機能など、使いやすさを追求して、様々な工夫を重ねています。

また銀行口座と連携して残高や入金管理ができたり、投資の状況や、地方自治体の給付金を確認できたりと、家計簿の領域からお金・マネーの管理へと進化を遂げています。

お金の支払い方法も進化し続けています。

現金やクレジットカードに加えて、銀行口座と連動したデビットカードや事前にチャージする電子マネーやポイントでの支払いなども広がってきました。

携帯料金で貯まったポイントを使ってコンビニで買い物ができるなど、以前は使い方が限られていた各種ポイントもサービスの工夫によって利用可能な店舗やサービスが拡大。

スマホで読み込むだけで支払いが完了するQRコード決済も、今では当たり前になってきましたよね。

ただ、昔の現金でのやり取りに慣れきっている人の場合、この変化の流れについていくのが大変なんですよね。

ちなみにコロナウィルスの影響によって注目されるようになった、パソコンによるリモートもフィンテックが活用されていますよ。

フィンテックの10の分野

フィンテックは、お金の管理や支払い、資産運用など金融に関する幅広い分野のサービスが提供されています。

でもどんなサービスがあるのか詳しく知りたいですよね。

そこでここでは、フィンテックに関するサービスを詳しく10の分野で紹介していきます。

キャッシュレス決済

クレジットカード決済やコンタクトレス決済・QRコード決済などのキャッシュレス決済は、情報技術を活用して現金のやり取りなしで決済ができるという、フィンテックを利用したサービスです。

「PayPay」などが有名ですよね。

仮想通貨

かぶらば先生
仮想通貨とは、特定の国家が価値を保証していないデジタル通貨の事です。
仮想通貨は、主にインターネット上で「お金」のようにやり取りされ、専門の取引所などで円・ドル・ユーロ・人民元などの法定通貨と交換する事で入手できます。
一部の商品やサービスの決済にも利用できるデジタル通貨ですね。
これはフィンテックで用いられる技術の「ブロックチェーン」を利用して、改ざん不可能な取引データを残す事で価値を保証するというものなんです。

投資・資産運用・ロボアドバイザー

かぶらば先生
Webやアプリ上で簡単に投資できるサービス、または投資・資産運用のための分析ツールサービスです。
これは資産運用を企業ソフトに任せるタイプと、自分で投資先を選定するタイプの2種類があります。
他にも投資や資産運用の初心者でも始めやすいように「ロボアドバイザー」と呼ばれる人工知能(AI)に任せて自動で資産運用や金融商品の選定をさせるサービスなどもありますね。

クラウドファンディング

かぶらば先生
クラウドファンディングとは、オンライン上で、主に個人から資金を集めて事業の達成などを図るサービスです。
これには、リターンを求めない寄付型と、リターンを求める購入型などの種類があります。
どちらもインターネット上で資金を提供する事ができますよ。

ソーシャルレンディング

かぶらば先生
ソーシャルレンディングとは、融資型クラウドファンディングの事です。
資金を調達したい法人と資産運用がしたい個人投資家を結び合わせるオンラインサービスが融資型クラウドファンディングです。
借り手の審査や投資家の募集、貸し付けや返済金の分配などを行ってくれますよ。

融資

かぶらば先生
インターネット上で受けられる融資やローンのサービスです。

金融機関などの融資とは異なり、ネット上の業績や実績などの取引利益を重視して審査する融資サービスですね。

審査がインターネット上で完結するので、スピーディーに融資を受ける事が可能です。

保険

保険業界におけるフィンテックを保険(Insurance)と技術(Technology)を組み合わせて、インシュアテック(Insurtech)と呼ぶ事もあります。

AIを利用して業務の効率化や健康増進型保険などのサービスを開拓していますね。

送金

かぶらば先生
同じ決済アプリを利用している家族や友人といった個人間で送金が行えるサービスです。

このフィンティックを活用したアプリを使う事で、1円単位での割り勘や遠くにいる相手に簡単に送金できます。

金融情報

フィンテックによって膨大なデータを集めて分析する事で、効率的に経済情報や消費動向、物価指数などの金融情報を収集できます。

この収集した情報は、会社の運営などに役立てられるワケですね。

PMF

かぶらば先生
PMFとは、個人のお金の管理を手助けしてくれる、個人財務管理ソフトウェアの事です。
これは「家計簿アプリ」などの個人財務管理サービスがありますね。
銀行口座やクレジットカードと連携して財務管理を自動的に収集して家計簿をつけてくれるので、かなり便利なフィンテックです。

フィンテックに使われているテクノロジー

ここでは、フィンテックに使われているテクノロジーの具体例を5つほど説明しておきましょう。

ブロックチェーン

かぶらば先生
ブロックチェーンとは、ネットワーク上のパソコンなどの端末がテータを共有して、中央管理者を通さずにシステムを維持する仕組みの事です。
ブロックチェーンは、中央サーバーを持たず端末同士でデータを管理するので、大幅なコスト削減が可能になります。
しかもテータを共有している端末の一部に不具合が生じても、正常に動いている端末同士で安定した運用を続けられるので、サーバーダウンが起こりにくいといった特徴があります。
仮想通貨関連でも、この言葉はよく出てきますね。

IoT

かぶらば先生
IoTとは、自動車や電化製品・医療機器などの身の回りのものがインターネットにつながるシステムの事です。
このIoTによって、身の回りのものがインターネットにつながる事で幅広い情報がリアルタイムで蓄積されていきます。
そしてそれらの情報が、顧客体験の改善や新たなサービスの開拓委に役立てられるワケですね。

人工知能(AI)

かぶらば先生
人工知能とは、認識したり推論しtたりする能力をコンピューターで可能にするテクノロジーの事です。
人工知能ことAIは、IoTで収集した膨大な量のデータを解析・管理するのに役立ちます。

この代表的なものとして、ロボアドバイザーやチャットロボット、接客型サイネージなどが挙げられますね。

SPI

かぶらば先生
SPIとは、端末内やインターネット上のアプリケーションソフトと外部のアプリケーションを結び合わせるシステムの事です。
このAPIの一例として、"Googleアカウントを利用して、Google以外のアプリにログインできる機能"などがありますね。

生体認証

かぶらば先生
生体認証とは、指紋や静脈などの身体的特徴をもとに本人確認ができる認証システムの事です。
生体認証は、従来の暗唱番号やパスワードといったセキュリティと比べると安全性が高く、個人情報が漏れたり、スキミング防止に効果的です。
現在では指紋や静脈以外にも、顔認証や網膜認証なんてものもありますよ。

フィンテックがもたらすメリット・デメリット

私たちの生活になくてなならないフィンテックにもメリットとデメリットが存在します。

ここではフィンテックがもたらすメリットとデメリットを見ていきましょう。

フィンテックのメリット

これまで金融機関が行っていた金融機関やサービスをフィンテックによるICT(情報通信技術)を活用する事で「安い・早い・便利」なものに変わっていっています。

資産運用や投資においても、ビックデータやAIで解析し、自動化の実現により、誰もが簡単に資産運用や投資ができるように。

また、金融機関に行く事なくお金の送金もできますし、通信技術の発達によって自宅でリモート会議なども行えます。

足を運ぶ手間からも解放され、もっと時間を有効に使えるようになったという事ですね。

フィンテックのデメリット

フィンテックを利用するには、インターネットがつながっていることが絶対条件です。

そのため、インターネットが使えない状態になると全く利用する事ができません。

また、フィンテックをよく理解して使いこなせる人材の育成が必要ですし、システムやインターネットの設備投資がかかってしまいます。

フィンテックは今後さらに進化していく

フィンテックは利用者目線でも「早い・安い・便利」となるように、今後さらに進化していくと思います。

私たちの生活にもかなりのスピードで浸透していっていますしね。

まだ、発展途上な面もあるのですが、ビジネス面においても「使いこなす事が当たり前」になってくるはずです。

フィンテックに対してしっかりと理解して、「私には、無理だよぉ…」とならずに使いこなしていく事が必要になってきますよ。

まとめ

さて、今回は『急激な時代の変化に対応せよ!フィンテックの内容やそのメリットとデメリット』と題して、時代の変化の原動力となったフィンテックの内容と、そのメリット・デメリットを紹介しました。
この記事をまとめると以下の通り。
フィンテックは金融サービスと主にITを中心とした情報技術を結び付けた革新的な動きの事
フィンテックにより、キャッシュレス決済やデジタル通貨など、現金を持ち歩かなくてもスマートフォン1つで完結できるようになった
AIの進化によって、個人でも資産運用や投資が簡単に取り組める
フィンテックの影響で「安い・早い・便利」なものに変わり、時間を有効に使えるようになった
フィンテックをしっかりと理解し、使いこなしていく事が大事
ITの普及によって、ひと昔前では考えられないほど世の中は急激に変化していきました。
これもフィンテックという存在があってこそ。
ただ、これからも進化していくでしょうし、これらのサービスが使えて当たり前になってきます。
この急激な変化に取り残されることのないように、しっかりとフィンテックについて理解していく事が必要になってきますね。

かぶらば先生
スマホやパソコンを駆使して、これらの便利なサービスをしっかり使いこなしましょう!
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