株を始める前に知っておこう!投資方法の種類とそのメリット&デメリット

カブエ
投資を始めてみたいけど、どんな方法があるのかよく分かんないよぉ…。

カブラバ先生
確かに。
投資には様々な方法があるので、まずはその投資法の種類を知っておいた方がイイですね。
これから株についてチャレンジしてみようと思っている人もいると思いますが、そこで必ずぶち当たるのが…
「どんな投資法があるのか、よく分からない」という事ですね。
せっかく株の投資を始めようとしても、「よく分からないから…」といった理由で諦めてしまっていては、いつまでたってもそこから進むことはできません。
なので、今回は「株を始める前に知っておこう!投資方法の種類とそのメリット&デメリット」と題して、投資方法の種類とそのメリット&デメリットを知っておきましょう。

投資方法の種類

カブラバ先生
株の投資方法の種類には主に、「短期投資」と「長期投資」があります。

この投資方法は、どちらが良いのか、利益を上げる確率が高いのか、またリスクが大きいのか、などは一概には言えないのですが…

一般的に株の初心者の場合は、長期投資が良いと言われています。

ですが、これも人によって合う合わないがあるので、この投資方法の特徴について詳しく見ていきましょう。

投資方法の種類

短期投資

長期投資

短期投資とは?

カブラバ先生
短期投資とは、投資タイミングをとらえた短い期間で、投資(売買)を行う事です。
この投資方法は短期間で行っていくので、もし利益が出たとしても、損失が出たとしても、すぐに取引関係を解消して損益を確定させていかないといけません。
決算発表などの大きなイベントや、その銘柄固有のニュース、一時的な需給の歪みといったアンバランスや、材料などを売買の手掛かりにする場合などに着目して売買する時などが該当します。
他にも、株をカラ売りする信用取引や、先物・オプションなどのデリバティブ商品も短期投資といえますね。

短期投資のメリット

この短期投資のメリットは、何と言っても「すぐに損益が確定する事」です。

株を買ってすぐに株価が上昇し、売って利益を出した時はもちろんの事ですが…

買って株価が下がってしまっても短期間ですぐに処分するので、含み損を抱え込んで資金が売るに売れない状態(塩漬け)になる事がありません。

まぁ、利益が出るにせよ損失が出るにせよ、戻ってきた資金ですぐに次の取引を開始する事ができるので、資金効率も良いというワケですね。

短期投資のデメリット

短期投資のデメリットですが、まず挙げられるのが「投資期間が短いので、大きな利益を期待しにくい」という点です。

本来なら資産運用は長期で利益を上げていくものなのですが、これを短期で行っていくので、どうしても利益は微々たるものになってしまいます。

そもそも、短期投資そのものが「企業の成長度や収益性を見込んで投資をする」という株式投資本来の目的からは少しズレているので、ある意味、ゲーム性(ギャンブル性)が高くなってしまうという点もデメリットになります。

また、すぐに売却するので、下手をすると配当をもらう事ができなかったり、回転率が高くなって手数料等のコスト負担が増えたりする事もありますよ。

長期投資とは?

カブラバ先生
長期投資とは、文字通り投資期間が長く、目先の株価の値動きにとらわれず、ゆったりとしたスタンスで投資を行う事です。
この投資方法は、含み益や含み損が発生してもすぐに決済をせずに保有し続け、その銘柄の長期的な成長に期待して保有を継続していくものですね。
まぁ株価の動きによっては、買い増しをする事もあるでしょう。
しかも企業実績を基本に、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)、配当利回り、ROE(株主資本利益率)といった株価指標や、売上高の伸びなども考慮しなければいけません。
ちなみに、この長期投資のうち、利益が発生するよう成長に期待する投資方法を「成長株投資」といい、PERやPBRなど株価指数が割安である事に注目する投資方法を「バリュー投資」といいます。

長期投資のメリット

長期投資のメリットは、何と言っても「リターン(期待利益)が大きくなる事」ですね。

これまで日本の株式市場を見ても、直近5年間ので株価が2倍以上になった銘柄はたくさんあります。

同時に配当を増やすといった増配の期待もできます。

しかも、値上がり益の増加と配当の増加で総合的な投資収益率大きくなるのはとても魅力的で、これは株式投資本来の姿であるとも言えますね。

また、配当分をさらに再投資して複利効果を享受する事も可能です。

他にも、目先の値動きに一喜一憂しなくてもいいですし、売買する頻度も低いので、手数料などのコストもかさみません。

これらのメリットから、最近では株主優待目的で長期投資を行う人も増えてきていますよ。

長期投資のデメリット

長期投資のデメリットは、「長い間、その投資資金を拘束されてしまう」という事。

資金を長期間積み上げていくものなので、途中で資金を動かしたりしては利益も期待できなくなります。

株価が上昇して評価益が増加している時ならまだ良いですが…

株価が下落して評価損が膨らんでしまった場合、資金が長期間塩漬けになり、資金効率がとても悪くなってしまいます。

他にも、「当分の間、売る事はないから…」という理由で株式市場の動きを注意深く見なくなり、マーケットの動向やその判断材料に対して鈍感になってしまうなんて事も。

この場合、油断しきってしまい「投資判断を変えなければいけない重大な局面」で動く事ができず、結果として損失を大きくしてしまう……といった可能性がありますね。

その他の投資方法

実は、短期投資や長期投資の他にも、次のような投資法(売買手法)が存在します。

その他の投資方法(売買手法)

デイトレード

スイングトレード

IPO株投資

 

デイトレードとは?

カブラバ先生
デイトレードとは、1日のうちにポジションを閉じる取引の事ですね。
これは「宵越しのポジションは持たない」という投資法ですね。
そういった意味では、「究極の短期投資(超短期投資)」とも言えるでしょう。
このデイトレードのマニュアル(入門書)は書店に何種類も置いてあるので、見た事がある人も多いのではないでしょうか?
当然、デイトレードを専門にしている個人投資家も多いです。
ちなみに、先物取引ではデイトレードを「日計り」と呼ぶ事もありますよ。

デイトレードのメリット&デメリット

このデイトレードのメリット&デメリットは基本的に短期投資と同じなのですが…
1日中PCの前で画目を見なくではいけませんし、相場にも張り付いていなければならないので、サラリーマンなど日中に仕事をしている人には向いていません。
だって、目の前に仕事があるのに、そっちのけでデイトレードばかりするワケにはいきませんもんね。
また、デイトレードには特に瞬時の判断といった瞬発力が求められます。
しかも発注のスピードも必要で、そのために発注システムや相場のモニタリング等の環境整備(情報機器の整備)をしておかないといけません。
他にも、1分足や5分足のグラフを自分で書いたり、1日の値動きのうち今の株価がどの位置にあるかなどを常に確認しておく、などの作業も必要になってきます。
とにかく投資タイミングをとらえる事が重要になってくるので、デイトレードおいてはファンダメンタルズの分析はあまり必要ではないですね。

スイングトレードとは?

カブラバ先生
買った株を2週間以内に売って決済するトレードの事ですね。
このスイングトレードも短期投資の一種ですが、デイトレードよりは投資期間がやや長く、数日から約2週間の間に個別銘柄の売買を繰り返し、細かく収益を得る方法です。
時間があまりとれないサラリーマンにはオススメですね。

スイングトレードのメリット&デメリット

スイングトレードのメリット&デメリットも基本的には短期投資とあまり変わりません。

まぁ、デイトレードより投資期間は長いと言っても、長期投資に比べると大きく利益を上げることはできません。

ですがオーバーナイトのポジションを持つので、やり方次第では忙しいサラリーマンでも稼いでいく事は可能ですね。

IPO株投資とは?

カブラバ先生
IPO株投資とは、これから上場する株式を専門に購入する投資法ですね。
このIPOとは「Initial Public Offering」の略で、「新規公開株」の事です。
これは売買タイミングによっては短期投資にも長期投資にもなりますね。
IPO株投資は、一般的に上場して最初につく値段(初値)が公募価格(売出価格)を上回っている事が多いので、上場と同時に売却してしまう投資家が多いと言えます。
こういった場合は短期投資だという事になります。
もちろん、その銘柄の長期的な成長性&収益性に期待して、長く持ち続けていく場合は長期投資になりますね。
このIPO株投資という投資法だけを専門に行っている個人投資家も、意外と多く存在しますよ。

まとめ

今回は「株を始める前に知っておこう!投資方法の種類とそのメリット&デメリット」と題して、投資方法の種類とそのメリット&デメリットを紹介しました。
株の投資方法はには以下の2つの投資方法があります。
株の2つの投資方法

短期投資:投資タイミングをとらえた短期間での投資

長期投資:中長的な利益成長に期待した長期間での投資

また、その他の投資法には以下の3つの投資法があります。
その他の投資方法

デイトレード:1日のうちでポジションを閉じる超短期売買

スイングトレード:数日から約2週間以内でポジションを閉じる短期売買

IPO株投資:新規公開株に投資していく投資法

どれにもメリット&デメリットがあるので、それぞれの特徴をよく知っておく事が必要ですよ。

カブラバ先生
それぞれの特徴を理解した上で、自分にあった投資法を選びましょう。
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