一体どうしたら利益が出るようになるのぉー!
株を購入する時に、ちゃんと割安株を選びましたか?
ちゃんと選んでいれば、あまりそういう事も起きないのですが…
「儲かる株」より「リスクが小さい銘柄」を探す
安全で、確実な株式投資をするには、どのような銘柄を買えばいいのでしょうか?
その答えは「値上がりするリスク」と「倒産するリスク」といった2つのリスクにあります。
この2つのリスクは、以下の条件に置き換える事ができる。
・ 倒産する確率が低い
割安株はどう探せばいいのか?
2つのリスクのうち、「実際の価値よりも安値で売られている」に当てはまる銘柄が「割安株」です。
この場合の安値とは、「株価の位置が低い」という事ではありません。
たとえば、1,000円の銘柄が6,000円まで下がり、株価が低位置にあるからといっても、「割安株」だとは限らないんですね。
高い・低いとは、違った基準で判断するんです。
株価の位置は、「割安株」を絶好のタイミングで買うための判断に使う。
つまり、株を買う絶好のタイミングか、そうでないかを判断する基準です。
割安株か、そうでないかを判断する基準ではないんですね。
何を基準に「割安」だと判断するのか?
では、何を基準に「割安」だと判断するのか?
その答えは、身近な生活に例えるとよく分かります。
たとえば近所のスーパーで、定価1,000円のプリップリのとれたてイチゴが600円で売られていたら、どうでしょうか?
パッと見て、安いような気がしますよね。
1,000円で売っていた商品が600円まで値下げしているのだから、安いと感じて当然です。
でもよく考えると、1,000円というのは定価であって、商品自体の価値とは異なる。
実際には600円の価値しかないものなのかもしれませんよね。
それでは、商品ではなく商品券だったらどうでしょう。
近くの大手スーパーで、そのスーパーの系列店で使える、1,000円分の商品券が600円で売られていたらどうでしょうか?
私なら、財布に入っている現金で、買えるだけの商品券を買います。
もう、並んででも買うだろう。
なぜなら、そのスーパーが倒産しなければ、商品券は金券ショップで換金できるからです。
大手スーパーのものなら、元々の値段の95%前後で買い取ってもらえる。
額面1,000円なら、950円になる。
600円で買って、950円で売るのだから、商品券1枚につき350円の利益が出るワケです。
実際の価値よりも安値で売られているのだから、買って換金すれば利益が出るんですね。
株もこれと同じ。
実際の価値よりも安値で売られている銘柄を買えばいいんです。
1,000円の価値があるにもかかわらず、600円で売られているような銘柄を買えば、儲かる確率が高い。
つまり、割安株とは、実際の価値よりも安値で売られている銘柄の事です。
1,000円だった株価が600円に値下がりしたから、割安株というワケではありません。
1,000円の価値があるものが、1,000円未満の株価になっているような銘柄を、割安株と言うのです。
おいしい銘柄は本当にある!?
割安かそうでないかは、実際の価値によって判断されるもの。
「1,000円のものが600円でだなんて…そんな銘柄、あるわけないわっ!」
「そんな銘柄があったとしたら、多くの投資家が我先にと群がって買うから、結局、本来の価値まで値下がりしてしまうんじゃないの?」
こう思った人は多いハズ。
確かに、こんなおいしい銘柄があったら、ゾンビのように投資家が群がり、あっという間に実際の価値まで値上がりしてしまいそうな気がしますね。
でも、おいしい銘柄は本当にある。
しかも、1つや2つではなく、市場にいくつもあるんです。
こんなおいしい銘柄が安値のまま放置されているほど、市場に参加している個人投資家のレベルは低いという事なんですね。
割安株を買うテクニックは、"銘柄の実際の価値を見極める事"
「もう、1,000円が600円になるなんて…そんな銘柄、あるわけないじゃないのよ…」
このように、まだ疑っている人も多いハズです。
そもそも割安株を見つけるには、銘柄の株価ではなく、実際の価値を見極めなければいけません。
株価はあくまでも、投資家が売買を希望する値段にすぎず、実際の価値という事ではないのです。
でも、割安株を買うテクニックはちゃんと存在します。
割安株を買うテクニックとは、"銘柄の実際の価値を見極める事"なんですよね。
テレフォンカードと株価
「株価はあくまでも、投資家が売買を希望する値段にすぎず、実際の価値ではない」
これは、かって流行ったテレフォンカードに例えると分かりやすい。
その頃のテレフォンカードにはたくたんの種類があり、中にはプレミアのついたものがあった。
人気タレントのものは値段が高く、特に雑誌の懸賞などで当たったものは、発行枚数が少ないのでプレミアがついた。
元々500円のテレフォンカードが、収集家の間でプレミアがついて、数千円~数万円で取引されていたのです。
でも、現在では携帯電話の普及により、テレフォンカードの必要性が薄れ、ブームも去ってしまっている。
そうなると、テレフォンカードの売買価格も大幅に下落するしかない。
ブームの時はプレミアがついていたものも、現在では元々の値段を割って売られる事も多い。
テレフォンカードの実際の価値は500円なのだから、プレミアがなくなれば、それに近い値段で取引されて当然なんですね。
そもそもプレミアつきの値段は、テレフォンカードの市場で、収集家が売買する値段なんです。
株価もこれと同じ。
株価は株式の市場で、投資家が売買する値段なんです。
「テレフォンカード市場の価格=テレフォンカードの実際の価値」ではないように、「株価=株式の実際の価値」ではないのです。
株式の銘柄の実際の価値とは?
それでは、「株式の銘柄の実際の価値」とは、何なのか?
結論から言うと、「企業が持つ資産」です。
株を持つという事は、その株を発行している企業に出資するという事。
企業は、そこで働く社員のものではなく、出資している投資家のもの。
そして、企業が持つ資産もまた、出資している投資家のものです。
では、仮に企業が解散するとしたら、資産はどのように分配されるのか?
それは、企業の純資産を発行部数で割り、その株数に応じて、投資家に分配されるんです。
たとえば、企業の純資産が1000万円で発行株数が1万株なら、1株あたりの分配金は1,000円という事になる。
その株が市場において、いくらで取引されようと、1,000円です。
これが、銘柄の実際の価値なんですね。
割安か割高かは、「1株純資産」を見れば分かる
銘柄の実際の価値は、1株あたりの純資産という事。
これを「1株純資産」と言います。
この計算方法は以下のようになります。
発行株数が10万株だと、この銘柄の1株純資産はいくらになるでしょうか?
まとめ
・ 割安株とは、実際の過渡よりも安値で売られている株の事
・ 市場にはおいしい銘柄がたくさん存在する
・ 割安株を買うテクニックは、銘柄の実際の価値を見極める事
・ 1株純資産を見れば、割安か割高かが分かる