カブエ
「卵はひとつのカゴに盛るな」っていう言葉があるんだね。
どういう意味なんだろう?
かぶらば先生
それは分散投資についての有名な格言ですね。
この分散投資のメリットや注意点をそれぞれ見ていきましょう。
「卵はひとつのカゴに盛るな」という有名な格言がありますよね。
これは分散投資について示している言葉なんです。
分散投資はリスクを分散して投資をしていくもの。
これを実践していくには、リスクや投資の種類、メリットやその注意点を知っておく必要があります。
そこで今回は『卵はひとつのカゴに盛るな!分散投資の内容やオススメの投資方法』と題して、有名な格言の意味や、分散投資のメリット・注意点、オススメの投資方法について紹介していきましょう。
「卵を1つのカゴに盛るな」
かぶらば先生
「卵を1つのカゴに盛るな」は、先人が残した、分散投資を表す投資の有名な格言ですね。
大切な卵をいくつか持っている時に1つのカゴへ全て盛っていると、もしカゴを落としたら卵は全て割れてしまいますよね。
そこで複数のカゴに分けて入れておくと、落としても全てが割れてしまう事態を避ける事ができます。
これを投資に置き換えると、「1つの資産に集中しないで、リスクを分散させてね♡」という意味になるんですね。
この格言が表す分散投資は、多くの投資家が実践する"投資で損失を増やさないために有効な投資手法"です。
世界的にも有名なアメリカの投資家ウォーレン・バフェット氏も、分散投資の重要性を唱えているんですよね。
※ウォーレン・バフェット氏が唱える分散投資の重要性については、コチラの記事で詳しく紹介しています。
投資する上で発生するリスクとは?
分散投資とは、様々なリスクを軽減させる投資手法の事。
ただ、投資に伴うリスクって、どのようなものがあるのか気になりますよね。
投資する上で発生するリスクには、以下の4つがあります。
投資する上で発生する4つのリスク
為替変動リスク |
為替が変動する事で、為替差益を生むリスク |
価格変動リスク |
資産購入時の価格よりも売却時の価格が下がるリスク |
信用リスク |
国や企業の経営悪化によって、有価証券の価格が下落するリスク |
カントリーリスク |
国の情勢や政策、災害などの天災によって、資産の価値が減るリスク |
投資には、このようなリスクがつきもの。
これらのリスクを軽減させるために、分散投資で「資産」「地域」「時間」の3つを分散させるんですね。
分散投資にはどんな種類があるのか?
分散投資にはどんな種類があるのか、ここでもっと詳しく紹介しましょう。
分散投資の種類は、大きく以下の3つに分けられます。
分散投資の種類
資産の分散 |
株・債券・不動産など複数の資産に投資する |
地域の分散 |
日本株・外国株など複数の国の資産に投資する |
時間の分散 |
投資のタイミングを複数回に分ける |
資産の分散
かぶらば先生
"資産の分散"とは、1つの資産に資金を集中させず、複数の資産に分散して投資する手法です。
株や債券、不動産、先物(コモディティ)などの資産は、それぞれ値動きやリスクの特性が違うんですよね。
これらのような違う特性の資産でポートフィリオを組む事で、リスクを減少させる事ができます。
また、株なら「国内株式・海外株式」、債券なら「国債・公社債」といったように、値動きやリスクの特性が同じ資産のグループをアセットクラスと呼びます。
資産の分散では、各アセットクラスへの資金配分が重要なポイントになるんですね。
仮に日経平均を大きく下げる出来事があった場合、銘柄A・銘柄Bどちらの株価も下落する可能性があります。
でも、債券や不動産にも分散投資していれば、日経平均がどう変動しても損失を抑える事ができますよね。
このように価格変動のリスクを軽減するなら、複数のアセットクラスに投資すると良いワケです。
地域の分散
かぶらば先生
"地域の分散"とは、異なる国や地域に資産を分散させる事で、主に為替変動リスクやカントリーリスクを軽減する事ができます。
自分が住んでいる国や地域だけではなく、いろんな国や地域へ資産を分散させれば、急激な為替変動、または投資先の国が情勢悪化しても、損失を最小限に抑えられるんですよね。
たとえば、日本では不況でも海外では好況な場合があったりするので、海外資産にも投資しておいた方がリスクを抑えられます。
また、あまり化などの先進国だけではなく、中国やインドなどの新興国へ投資するのも良いですね。
こういった新興国は、急激に経済成長する可能性が高いので、リターンの増加も見込めるのでオススメです。
ちなみに、資産や地域を分散するうえで「やだぁ…資産配分が難しいよぉ💦」って思ったりしていませんか?
この場合、リスクパリティ戦略という手法が役に立ちます。
かぶらば先生
リスクパリティ戦略とは、ポートフォリオ全体における各資産のリスク割合が均等になるように保有する投資戦略の事です。
このリスクパリティ戦略はリーマンショック後に普及したもので、個人投資家から機関投資家まで幅広く利用されているんですよね。
仮に日本株式のリスクが年率20%、海外債券が年率25%だったとしましょう。
この場合なら日本株式に対して海外債券を80%保有すると良いです。
ハイリスクな資産への資金配分は少なく、ローリスクな資産配分を多くする事で、リスクを均等にできるワケなんですね。
このように、アセットクラスと地域の分散を行い、各資産のリスク率を元に資金配分を決める事で、リターンも安定させる事が可能になります。
リスクパリティ戦略によって損失が少なくなれば、もう言う事なしですね♪
時間の分散
かぶらば先生
"時間の分散"では、投資タイミングを分ける事でリスクを分散させます。
「投資タイミングを分けると、リスクを分散できるのか?」と疑問に感じるかもしれません。
仮に、1度の投資で1つの銘柄に資金を全て投入してしまうと、もし高値だった場合、一気に損失が膨らんでしまいますよね。
ところが「時間の分散」だと、投資タイミングの判断などあまり気にしなくても良くなります。
特に初心者の場合、ドルコスト平均法という手法を使うのがオススメです。
かぶらば先生
ドルコスト平均法とは、一定の金額で定期的に資産運用を購入していく投資手法の事です。
株価も毎日変動するので、毎月一定株数を購入するより、一定額購入した方が平均購入単価が下がります。
また毎月購入する日付を決めておけば、投資タイミングで迷わなくなるので、高値で買いすぎたり、安値で買い損ねるといったリスクもあまり考えなくて済む精神的に優しい手法です。
ドルコスト平均法は、時間を分散させるうえでとても効果的なので、ぜひ実践してみて下さいね。
※ドルコスト平均法については、コチラの記事でも詳しく紹介しています。
分散投資の注意点は?
分散投資には、リスクを軽減できるメリットがあるのですが、これを実践していくのに注意点があります。
分散投資の注意点は、以下の2つが挙げられますね。
分散投資の注意点
・ 複数の資産管理が難しい
・ 短期間では十分な利益を出しにくい
分散投資では、資産を分散しすぎると何に投資したのかが分からなくなり、管理が難しくなってしまうんですよね。
また、リスクだけでなくリターンも分散されてしまうので、長期で運用しないとまとまった利益を出しにくいといった問題も。
なので、自分で分散投資をするのなら資産は5つくらいまでにして、長期投資するのを前提で行って行くと良いですね。
無理なく分散投資をするオススメの方法は?
分散投資についてここまで見ていると「もうヤダ…分散投資って面倒くさいのぉ💦」と感じるかもしれません。
でもね。
無理なく分散投資をするオススメの方法があるんですよ。
そんな気軽に分散投資できる金融商品こそが投資信託です。
かぶらば先生
投資信託とは、自分の投資をプロの投資家が代行する金融商品の事です。
投資信託は商品を購入するだけで、プロの投資家が複数の資産に分散投資してくれるというスグレモノ。
しかも資金を積み立てて資産を増やす特性があるので、ドルコスト平均法との相性もピッタリなんですよね。
※投資信託については、コチラの記事でも詳しく紹介しています。
ちなみに投資信託をするなら、SBI証券だと安心です。
★投資信託を始めるならコチラ★
始め方も簡単なので、ぜひ挑戦してみて下さいね♪
まとめ
さて、今回は『卵はひとつのカゴに盛るな!分散投資の内容やオススメの投資方法』と題して、有名な格言の意味や、分散投資のメリット・注意点、オススメの投資方法について紹介しました。
この記事をまとめると以下の通り。
・ 「卵はひとつのカゴに盛るな」とは「1つの資産に集中投資せず、リスクを分散させましょう」という意味になる
・ 投資する上で発生するリスクは「為替リスク」「価格変動リスク」「信用リスク」「カントリーリスク」の4つ
・ 分散投資の種類は大きく分けて「資産の分散」「地域の分散」「時間の分散」がある
・ 自分で分散投資するなら資産は5つくらいまでにし、長期投資を前提にして行うのが良い
・ 無理なく分散投資するなら投資信託がオススメ
有名な格言にもあるように、投資の基本ともいえる分散投資は「資産」「地域」「時間」を分散させる事で低リスクな運用ができます。
リスクパリティ戦略やドルコスト平均法を活用すれば、より効果的に分散投資を行えますが、投資初心者であれば投資信託にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
色々な分散投資の方法を活用して、低リスクで利益を増やしていって下さいね。
かぶらば先生
投資信託なら、簡単に分散投資できるのでおススメですよ♪