コモディティ投資とは?概要やメリット&デメリットや始め方を解説

カブエ
金や原油にも投資ってできるんだねー。
ちょっと気になるけど、投資するにはどうしたらいいのかなぁ…

かぶらば先生
それは"コモディティ投資"ですね。
今、投資家たちの間でも注目が高まってきている投資法ですよ。

 

近年、コモディティ(商品)への投資の関心が高まってきています。

こういった背景には、現物資産でもあるコモディティが分散投資としての有効性に注目が高まっている事があるからなんですね。

ただ、「えーっ、何それ。分かんなぁーい!」という人もいるでしょう。

そこで今回は『コモディティ投資とは?概要やメリット&デメリットや始め方を解説』と題して、コモディティ投資とは何か、それを行うメリットやデメリット、その始め方について説明していきましょう。

コモディティ投資とは、どんなもの?

かぶらば先生
コモディティ投資とは、貴金属・エネルギー・農作物などへの投資の事です。
このコモディティとは「商品」という意味があり、投資の世界ではプラチナなどの貴金属原油ガソリンなどのエネルギー大豆トウモロコシなどの農産物を指します。
そしてコモディティ投資とは、商品先物市場で貴金属エネルギー農産物といった商品に投資する事ですね。
一般的にコモディティとして扱われる商品は以下のようなものがあります。
一般的なコモディティとして使われる商品
貴金属 エネルギー 農産物
ガソリン 大豆
原油 トウモロコシ
灯油 小麦
プラチナ    天然ガス など
アルミニウム
   亜鉛 など 砂糖
   ゴム など
債券や株といった"伝統的な金融資産"に対して、コモディティや不動産は現物に価値がある"実物資産"とも言われています。
この実物資産は、金融資産と違う動きをする事から、分散投資効果が期待されていて、オルタナティブ資産(代替資産)の投資対象の1つとしても市場が拡大しているんですよね。

「スーパーサイクルの上げ相場に入っている」という見方も

かぶらば先生
スーパーサイクルとは、コモディティの大きなサイクルの事です。
コモディティは新型コロナウィルスの影響で一旦落ち込みを見せたのですが、2021年に入り、原油・銅や銀、リチウムなどの貴金属にに加え、小麦や大豆などの農産物まで堅調となっています。
コモディティを代表する指数の「ロイター・コモディティCRB指数」も、米国の主要株価指数を上回る上昇を見せているんですね。
前回は1996年から2008年までがスーパーサイクルの上昇相場で、2008年から2020年までが下落のサイクルでした。
そして今回のコモディティの上昇は、"スーパーサイクルの上げ相場に入った"という強気の見方も出てきています。

コモディティ投資のメリットとデメリット

ここではコモディティ投資のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

コモディティ投資を行うメリット

コモディティ投資を行うメリットとして、以下のようにまとめる事ができます。

コモディティ投資を行うメリット
インフレに強い
資産分散効果が高い

インフレに強い

かぶらば先生
インフレとは、「インフレーション」の略で、モノの値段が上がり続ける状態の事です。
インフレでは現金の価値が下落し、相対的にモノの価値が上昇します。
コモディティは株や債券と違い、モノの一種なので、インフレになると価格が上昇する傾向にありますね。
つまり、コモディティ投資はインフレに強いという事。
特に金は「有事の金」と呼ばれ、株式市場が暴落した時や国際情勢が悪化した時などに価格が上昇します。

資産分散効果が高い

コモディティの価格変動の要因は株式市場と異なる事が多いので、株式投資と組み合わせれば、リスクヘッジの効果が期待できます。

たとえば、貴金属やエネルギーは為替レートや政治の影響を受けますし、農産物は天候や災害の影響を強く受ける傾向にありますね。

コモディティ投資であれば、こういった観点からも資産分散効果が高いというワケなんです。

コモディティ投資のデメリット

コモディティ投資にもデメリットが存在します。

このデメリットには以下のものがありますよ。

コモディティ投資のデメリット
インカムゲインがない
価格変動が予測しずらい

インカムゲインがない

かぶらば先生
インカムゲインとは、投資商品を保有している期間に定期的に還元される利益の事です。
株式の配当や不動産の家賃収入にあたるのがインカムゲイン。
コモディティ投資の場合、売買差益による利益であるキャピタルゲインのみが期待でき、インカムゲインは発生しないのです。

価格変動が予測しずらい

コモディティには災害や天候、為替レートや政治など、価格変動の要因は様々です。

どれも前もっての予測が難しいのですが、特に災害や天候は予測しづらいので、値動き予想は困難ですね。

コモディティ投資を始める方法は?

コモディティ投資を始める方法として、以下の方法があります。
コモディティ投資を始める方法
現物で購入する
CFD投資をする
投資信託やETFを購入する

現物で購入する

金やプラチナなど貴金属に投資する場合は、現物で購入するのも1つの選択です。

コモディティでは現物を保有する事ができ、宝飾品として購入すれば使用する事も可能。

ただし、現物を保有となると盗難などのリスクもあるので、気軽に始めるには少し難しいかもしれませんね。

CFD投資をする

かぶらば先生
CFDとは、差金決済取引の事です。
「差額だけをやり取りする」取引の事で、株価指数や原油・金などといった商品の取引を行うものですね。
実際に現物を所有する必要はなく売買する事ができるといった特徴がありますね。
これは価格の上昇・下落を予測していくものなので、価格が上昇すると利益が得られる一般的な取引に加えて、下落すると利益が得られるCFD売りからポジションをを建てる事もできます。
ちなみにFX(外国為替証拠金取引)もCFD投資の1つですよ。

投資信託やETFを購入する

商品の種類が多く、初心者でも安心して手軽に投資できる金融商品が投資信託ですね。

最近はETF(上場投資信託)やETN(上場投資証券)も増えていて、株と同じ様にトレードできるので簡単です。

日本で上場しているETFやETNだけでも、原油・天然ガス・金・銀・銅・プラチナ・ニッケル・小麦・大豆などがトレード可能。

また、エネルギー・貴金属・農産物のETFだけでなく、CRB指数などの商品指数連動のETFやコモディティ関連銘柄に投資するETFなどもあります。

コモディティ投資を始めるなら、投資信託がオススメ

コモディティ投資を始めるなら、断然、投資信託がオススメです。

コモディティ投資信託への投資は、銀行や証券会社に口座があれば、新しく口座開設する必要もなく、すぐにスタートする事が可能。

少額からでも始めれますし、確定申告が不要の特定口座(源泉あり)なら税金計算なども不要です。

しかもファンダンメルズやタイミングはプロのファンドマネージャーに任せられるので、初心者でも投資で悩む事は少ないですよ。

※投資信託やETFでコモディティ投資を始めたい人には、ネット最大大手のSBI証券がオススメです。



近年では、長期の分散投資として日本株だけでなく米国株などにも投資するのが一般的になってきています。

これからコモディティ投資の注目度はさらに増していくでしょう。

カブエ
投資信託を使えば、意外と簡単にコモディティ投資を始められそうだねっ♪

まとめ

さて、今回は『コモディティ投資とは?概要やメリット&デメリットや始め方を解説』と題して、コモディティ投資とは何か、それを行うメリットやデメリット、その始め方について説明しました。

この記事の内容をまとめると以下の通り。

コモディティ投資とは、貴金属・エネルギー・農作物への投資の事
分散効果があり、インフレに強い
価格変動が予測しづらく、インカムゲインがない
近年の世界動向により、コモディティへの注目度が高くなっている
コモディティ投資を始めるには、3つの方法があり、その中でも「投資信託」がオススメ
貴金属・エネルギー・農産物へ投資していく「コモディティ投資」ですが、分散投資の一環として注目度は高くなってきていますね。
このコモディティに関心があれば、世界の経済に対して興味を持つようになり、投資リテラシーの向上にも役立ちます。
早速、株式や債券とはまた違った動きを見せるコモディティ投資に挑戦してみてはいかがでしょうか。

かぶらば先生
アナタもSBI証券の投資信託で、コモディティ投資を始めてみましょう!
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