ドルコスト平均法とは?積立投資のロ-リスクを実現する理由を紹介

カブエ
「積立投資にはドルコスト平均法が効果的」と聞いたんだけど…
ドルコスト平均法って、一体どんなものなのかなぁ?

かぶらば先生
確かに、ドルコスト平均法は積立投資に最適と言われていますね。
一定金額で定期的に購入していくので、長期で資産運用していくのに効果的なんですよ。

ローリスクで手堅く運用できると言われている「積立投資」。

この積立投資のローリスクを実現する方法として挙げられるのが"ドルコスト平均法"です。

ただ「どういった方法かしら?よく分からないから、優しく教えてくださらない♡」といった人もいるでしょう。

そこで今回は『ドルコスト平均法とは?積立投資のロ-リスクを実現する理由を紹介』と題して、ドルコスト平均法の仕組みやメリット・デメリットなどについて紹介していきましょう。

ドルコスト平均法とは?

かぶらば先生
ドルコスト平均法とは、日々価格変動する金融商品を1度に購入するのではなく、一定金額で定期的に購入していく方法の事です。
この「ドルコスト平均法」は、株式や投資信託などの金融商品における投資手法の1つですね。
株式や投資信託などの金融商品には価格変動があるんですよね。
その変動リスクを抑えるため、一定額ずつ投資すると購入額が平均されます。
たとえば投資信託などで積み立てを行う場合、買い付け金額が一定なので…
・ 価格が高い時には購入量(口数)を少なく
・ 価格が安い時には購入量(口数)を多く
といった買い付けによって、結果的には毎月一定量を買う方法よりも買付単価が標準化して、「平均買付単価」を抑える効果があるんですよね。
投資による資産運用では、価格が変動する金融商品の価格が高い時に一気に購入すると、「高値づかみ」のリスクが発生してしまいます。
そこで投資対象を分散させる事で、価格変動リスクを軽減させる分散投資を行う事が基本となるんですね。
そしてその中でも「ドルコスト平均法」は、"時間による分散投資"を行うのに適しているというワケなんです。

ドルコスト平均法が積立投資のローリスクを実現する理由

分散投資は、投資のリスクを抑える基本的な考え方です。
つい投資商品を分散する事を連想しがちなんですが、1度にドカッと買わず、複数回に分けて買う事による時間軸の分散もリスク管理において有効なんですね。
ドルコスト平均法は1度に全てを買うワケではないので、時間軸によるリスクの分散手法ともいえるんです。
たとえ同じ金融商品への投資でも、投資期間を長くして少しずつ買う事で取得価格が平均化され、その分期間が長くなればなるほど価格変動による影響を受けにくくなるワケですね。
そしてそれこそが"ドルコスト平均法が積立投資のローリスクを実現する理由"。
ドカッと買う一括集中投資と比べて、ドルコスト平均法は投資商品の購入に時間がかかるのですが、それだけの時間をかける事でリスクを管理できます。
「時間がかかる」というより「時間を味方につける」と考える事もできるんですね。

「ドルコスト平均法」の様々なメリット

「ドルコスト平均法」は長期投資を行うにあたって、購入単価を平準化し、"高値づかみ"を回避する効果が期待できるというメリットがありますが、その他にも様々なメリットが存在します。

その他のメリットについては、以下のものが挙げられますね。

ドルコスト平均法のメリット
小額から始められる
相場を細かくチェックする必要がない

小額から始められる

「ドルコスト平均法」は投資するタイミングを分散させて継続していくので、投資を始める時にまとまった自己資金がなくても、毎月自分の家計に応じた金額で少しづつ投資を行う事ができます。

また、商品の価格上昇・下降など、どちらの傾向にあってもあまりシビアに深く考える必要がありません。

このように、「買い時や売り時なんて分からない」「まとまった資金なんてない」といった投資初心者にもピッタリの方法だと言えるんですね。

相場を細かくチェックする必要がない

金融商品の購入額の設定後は、自動的に商品を定額分購入していく事になります。

つまり、運用が終わらない限り、相場の動きに左右されずに、しかも相場を自分で細かく読む必要もなく購入が自動的に実行され続けるという事です。

投資の経験がない人にとって、市場や相場の動きを読む事はかなり難しく感じるところなんですが、この方法なら必要以上にストレスを感じる事なく継続できますね。

「ドルコスト平均法」のデメリット

魅力的な「ドルコスト平均法」ですが、リスクが全くないというワケではありません。

長期的に価格の下落が続けば、購入口数は増えても結果的には損失が出るので、タイミングによっては損をする事があります。

もちろん下落が続いたとしても、その時を耐える事ができれば利益を得られる可能性はあるんですよね。

そういった意味では、やめ時を見極める事が肝心で、下落時にも価格が上昇するまで慌てずに待てる海のように広い心、十分な資金、時間の余裕が必要です。

その他のデメリットについては以下のようなものが挙げられます。

「ドルコスト平均法」のデメリット
短期的な投資には向かない
手数料がかさむ

短期的な投資には向かない

「ドルコスト平均法」は長期で利益が出るように設計されているので、短い期間の売買で利益を出したいという人には向きません。

定期的に継続的に一定額を購入していく仕組みのため、価格が「底値だわっ!」と判断して一括購入する事や、「価格が高いわっ!」と判断して売り抜けて利益を得る事は難しいとされています。

こういった売買を行いたいなら、日頃から相場の動向に敏感でないといけませんね。

手数料がかさむ

定期的に定額購入する際、高い購入頻度を設定した場合には手数料がかさむといった可能性があります。
たとえば、株式手数料は1度の手数料が小さいと、一般的に手数料率が高い傾向があるので、少額ずつ高い頻度で買い付けをする事でトータルが割高になる場合があるんですね。
これは大きく利益に影響するので、少しでも安い手数料の商品を選ぶことがポイントになります。
投資信託なら購入時にかかる手数料の購入額の大きさに関わらず購入金額の1~3%程度が一般的なんですが、「つみたてNISA」の全商品やノーロード(購入時の手数料が無料)の投資信託だと購入時の手数料は要りません。
できるだけ手数料がかからない方法をとっていく事が必要です。

ドルコスト平均法についての注意点

ドルコスト平均法についての注意点として、多々あるのですが、その中でも私が「これが1番大事じゃないの?」と感じるものを見ていきましょう。

相場の動きに一喜一憂しない事!

価格の変動がある商品を購入し続ける投資方法なので、目先の相場の動きに一喜一憂しない事が大事です。

よくあるのは、毎日の変動が気になりすぎてストレスをためてしまい、投資を終わらせてしまうパターンです。

投資初心者がよく経験するパターン

投資の初心者さん
こないだから積立投資を始めたけど、昨日は相場の価格は上がってたの♪今日は相場の価格は上がってるかなっ、ワクワク♪

投資の初心者さん
先週から価格が下がってるようだけど、また明日からきっと上がっていくよね…このまま積立投資を続けていて大丈夫…だよね?

投資の初心者さん
気になるから毎日欠かさず見ているけど、上がったり下がったりを見るのがツライよ…こんなにストレスがたまるなら、もう積立投資なんか辞めてやるわぁぁーー!

人間心理として目先の利益がどうなっているのか気になる気持ちはよく分かるのですが、毎日それを見て一喜一憂していれば、逆にストレスに感じてしまい、投資を終わらせてしまいかねません。

続ける事が1番の力になるので、できるだけ相場を見て一喜一憂せずに、ただ機械的に買い続けるのが良いですね。

可能なら自動積立機能を活用する

"機械的に買い続ける事がドルコスト平均法の基本"という事は知ってもらえたかと思います。
ただ、手作業だとどうしても相場を見てしまい、あれこれと考えてしまうのが人情なんですよね。
そこで、可能なら最初に設定をして自動的に一定額ずつ購入し続けるサービスを利用していくのがオススメです。
銀行や証券会社には投資信託の自動積立サービスがあるので、それを利用すれば相場の動きに一喜一憂する事なく機械的に積み立てを続ける事が可能に。
利回りや成長力などの魅力から米国のETFでドルコスト平均法のを実践したいと考えている人は多いのですが、珍しいサービスの1つとして米国ETFの買付サービスがSBI証券にはあります。
これを利用すると米国ETFの自動積立ができるのでおススメですよ。
★SBI証券の米国ETF自動積立についてはコチラ★


知識を深めて、賢く投資を始めていく事が大切

「ドルコスト平均法」は、資産運用の初心者にとって始めやすいものなんですが、全くリスクがないというワケではありません。
ドルコスト平均法の特徴を自分で調べる事なく「資産運用に良い方法」だけを鵜吞みにしてしまうと失敗する確率も高くなってしまいます。
ちゃんとこれらに対して積極的に知識を深めていけば、投資の実力も上がり、資産運用で成功するチャンスも多くなりますね。
すでに資産運用を始めている人も、自分の運用を今一度見直して、知ったつもりになっていないか確認してみて下さいね

まとめ

さて、今回は『ドルコスト平均法とは?積立投資のロ-リスクを実現する理由を紹介』と題して、ドルコスト平均法の仕組みやメリット・デメリットなどについて紹介しました。
この記事をまとめると以下の通り。
ドルコスト平均法は、株式や投資信託などの金融商品へ定期的に一定額を購入する投資手法
ドルコスト平均法が積立投資のローリスクを実現する理由として、少しづつ買う事で取得金額が平均化され、長期になるほど価格変動の影響を受けにくくなる事が挙げられる
ドルコスト平均法は価格の変動がある商品を購入し続けるし手法なので、目先の相場の動きに一喜一憂しない事が大事になる
可能なら自動積立機能を活用すると、あれこれ考えなくて良い
ドルコスト平均法が積立投資に良いとされているのは、長期投資で時間を味方につけられるからなんですね。
長期間にわたってその威力を発揮できるように、10年後、20年後の自分のためのものだと意識しながら機械的に続けていく事が成功の秘訣ですよ。

かぶらば先生
ドルコスト平均法を活用しながら、長期にわたる積立投資を行っていきましょう!
おすすめの記事