お気に入りの企業に投資して応援してるんだけど、何だか欲しいよねぇ…見返りが…
確かに、せっかく投資してるんだから、そんな気持ちになっちゃいますよね。
でも大丈夫!
株主還元といった嬉しいものがあるんですよ♪
「もう…せっかく応援してるんだから、何かくれたっていいじゃないっ!」
投資をしていると心のスミに湧き上がる、この気持ち。
企業を応援してその配当がもらえるんだから、あまりワガママ言っちゃいけないのは分かっているけど…
仕方ないじゃない…
人間だもの。
でも、実はそんなアナタのワガママを叶えるステキな「株主還元」というものが存在します。
この「株主還元」、株主の人達にも嬉しいものですが、その企業にとっても嬉しい効果があるんですよね。
そこで今回は『企業や株主に嬉しい効果の「株主還元」とは!?種類や計算式を紹介』と題して、株主還元について詳しく説明していきましょう。
株主還元とは、どんなものなのか?
・ 株主優待
・ 株式分割
・ 自社株買い
配当(増配)
株主優待
株式分割
理由①:投資ハードルが下がる
企業Aは1:2の株式分割を発表しました。(※1つの株式を2つに分割)
分割前の企業Aの株価を10,000円、発行済株式数を1億株とします。
企業A | 投資家(カブエ) | |
秘書
分割前っ!
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株価:10,000円 発行株式数:1億 時価総額:1兆円 最低購入金額:100万円 |
保有株式数:100株 資産:100万円 |
秘書
分割後っ!
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株価:5,000円 発行株式数:2億 時価総額:1兆円 最低購入金額:50万円 |
保有株式数:200株 資産:100万円 |
これから見ても分かるように、株式分割をしても企業Aとカブエさんの保有株の価値は変わりません。
でも、最低購入金額が100万円から50万円に低下する事で、企業Aへの投資ハードルが下がります。
購入金額が下がると、その株を買いやすくなりますよね。
「やだっ…お得だから早く買わなきゃっ💦」と思った多くの投資家が企業Aの株を買い、分割後に株価が5,000円から5,100円に上昇したとしましょう。
すると、元々株主だったカブエさんの資産は100万円から102万円に増えるので、カブエさんは株式分割による利益を得られるというワケなんですね。
理由②:増配になる
さらに言えば、分割後も配当金を据え置く企業が多いといった傾向があります。
上の表のような株式分割が行われると、投資家の保有する株式数は倍の200株に。
配当金が据え置かれた場合、分割前の2倍の配当を受け取られるので、実質的にも増配となるワケですね。
これら2つの理由から、株式分割は株主還元の1つだと考える事ができます。
必ず利益が出るという結果になるワケではないので注意してください。
自社株買い
⇒ほかの企業を買収する「M&A」の際に、自社の株式を被買収企業の株主に割り当てる方法をとるためです。
その時に割り当てる株式を金庫株から捻出する事ができます。
・ストックオプションへの利用
⇒ストックオプションとは、企業の従業員があらかじめ設定された金額で自社の株式を購入する権利の事。
企業は従業員のモチベーションを高めるために、このストックオプションの制度を利用します。
どうして自社株買いが株主還元になるのか?
「もぅ…どうして自社株買いが株主還元になるのぉ?」と感じる人も少なくないと思います。
そもそも自社株買いが株主還元になるのは、株価上昇をもたらす効果があるからなんですね。
この株価が上昇しやすい理由としては以下のものがあります。
・ EPSの上昇
株価割安のアナウンス効果
主に企業は資金調達を目的に上場しますよね。
もし自社の株価が適正価格から割高の場合ならそのまま市場に流通させておいて、必要に応じて資金調達をすればいいんですが…
これが割安だった場合は変わってきます。
企業が自社の株価が割安だと考える時は、自社株買いをする事で「へへっ、ダンナ…今ウチの株価は安いんですよ…」とアナウンスメントを出す事ができます。
そうなると「企業が自社の株を割安だと判断しているなら、今が買い時だ!」と多くの投資家が考えるので株価上昇にもつながるワケですね。
これをアナウンス効果とも呼ぶんです。
EPSの上昇
自社株買いによって市場の株価流通量が減少すると、1株の価値が上昇します。
するとEPSが上昇して、PERが低下します。
その結果として、投資家から高く評価されるので、株価が上昇する傾向にあるんですよね。
これらの指標の数値を割り出す計算式は以下の通り。
PERは、"株価が1株当たりの利益(EPS)に対して割安か・割高か"を知るための指標です。
これ、PERが低いほど割安だと判断ができます。
他にも自社株買いによってROEの向上やPBRの低下などが期待できたりするんですね。
「ROE?PBRって何なの!?」と言う人には以下の記事で詳しく紹介していますよ。
株主還元に力を入れている企業を探すには?
・米国株(S&P500構成企業):114%
まとめ
さて、今回は『企業や株主に嬉しい効果の「株主還元」とは!?種類や計算式を紹介』と題して、株主還元について詳しく説明しました。
この記事をまとめると以下の通り。
・ 株主還元には"配当(増配)"・"株主優待"・"株式分割"・"自社株買い"がある
・ 増配は配当金を増やす事で、株主優待は自社製品を無料でプレゼントする事
・ 株主分割を行う事で最高購入金額が下がり、株式を買いやすくなるので、株価が上昇する可能性が高くなる
・ 自社株買いには、EPSの上昇やアナウンス効果がある
・ 株主還元の度合いを示す指標に、総還元性向というものがある
株式投資をしていると「せっかく投資して応援してあげてるんだから、お礼に何かちょうだい」という気分になるモノ。
その気持ちを解消してくれるのが『株主還元』です。
しかも株主だけではなく、企業にとっても嬉しい効果があるのは良いですよね。
お互いにwinwinが築けるので、応援にも身が入りますよ♪
株主還元を行ってる企業を、さらに応援したくなっちゃうねっ💕