ただ持っているだけだけど、これって「大切な資産」なんだよね♪
「株は資産になる」とは言いますね。
ですが、「ただ株を持っているだけ」というのは、問題がありそうですね…
株を持っているだけでは資産運用とは言えない
この記事を読んでくれている人の中には、すでに株式投資を始めている人も多い事でしょう。
でも、そのほとんどの人は、株を持っていても、頻繁にトレード(売買)はしていないはず。
つまり、持ったままにしているはずなんです。
その理由は人それぞれでしょう。
トレードの仕組みがよく分からないから…
トレードをするとリスクがありそうだから…
そもそも仕事が忙しいのに、トレードなんかしている時間がないから…
そして大多数の人は、「資産」として株を持っているだけで、「価値が上がらなくても、現状の価値を維持してくれればいい」なんてくらいに、割り切っているからなんですよね。
自分の持っている銘柄の株価は気になるが、行動に起こしたとしても、たまに新聞の株式欄で見る程度でしょう?
そして、その株価を見ては一喜一憂する。
たとえ値上がりしていても値下がりしていても、売ったりする事はない。
おそらく「売るのは現金が必要になった時に…」なんて考えているはず。
これでは、資産運用とは言えない。
運用していないのだから、当たり前ですよね。
もっと他の株にも目を向けるべき!
株を持ったままでも、「配当が出ている企業の株を持っていれば、資産は増えていく」「利回りが良ければ、立派な資産運用になる」「今の株があれば、他の株は必要ない」と、このように思っている人も少なくありません。
はたして、そうでしょうか?
そう言い切れるものなのでしょうか?
たとえば、東京電力(東証一部9501)などの電力株は、倒産リスクが少ない上に、配当の利回りが高い。
だから、配当をもらえる権利が発生する頃の決算期末になると、投資家の買いが集まる。
2005年5月末時点での東京電力の配当は1株あたりで60円。
この頃の株価は2500円前後だから、利回りは年2.4%くらい。
銀行の利息などに比べると、かなりいい数字です。
しかし、よく調べてみると、もっと利回りのいい銘柄がある。
これも2005年5月末時点ですが、ソトー(東証二部3571)の配当は1株あたり150円。
株価は1800円前後です。
という事は、利回りは、何と約8%。
このご時世に8%の利回りですよ!
また、丸三証券(東証一部8613)も配当が1株あたり30円。
株価は650円前後。
利回りは約4.6%に。
これは、銀行の利息や国債、社債などに比べると、とんでもない数字なんです!
あなたの持っている株以外にも、魅力的な銘柄はいくつも存在します。
もっとね、他の株にも目を向けるべきなんですよ。
「株を持っているだけ」という人が抱えるリスク
持っている株から配当を得られれば、それだけで資産は増えていくのでしょうか。
先ほど、「配当が出ている企業の株を持っていれば、資産は増えていく」「利回りが良ければ、立派な資産運用になる」と言ったが、これには1つだけ条件があります。
それは、「持ち株が値下がりしない」という条件です。
たとえば、年に5万円の配当金を得たとしても、その銘柄の株価が5万円分値下がりしたら、実質、資産は増加していない事になる。
その上、さらに株価が10万円分値下がりしたら…。
考えるだけでも恐ろしいですよね。
このように、いくら配当金を積み重ねても、持ち株の株価が下がってしまえば、トータルで考えると、資産が目減りした事になる。
つまり、配当による資産運用も、トレードによる資産運用と同じ様に"株価が上がる銘柄でなければ、資産は増えていかない"というワケなんです。
一見すると、配当による資産運用はリスクが小さいので、確実な運用に思えるのですが…
実は、そのリスクはトレードによる運用とさほど変わらないのです。
つまり、あなたはいつの間にか、トレードするのと同じようなリスクを背負っていたというワケなんですよ。
それにもかかわらず、値上がりした時に売らないという事は、リスクだけ背負って、最も魅力のあるリターンをみすみす放棄しているのと同じ。
「ただ株を持っているだけ」という人は、こういったリスクを抱える事になるのです。
さあ、これでもあなたは「ただ株を持っているだけ」にしますか?
まとめ
さて、今回は『要注意!今日から「株は資産になる」という考え方は捨てるべき!』と題して、「ただ株を持っているだけ」が抱えるリスクについて考えていきました。
ここ最近は株を保有する人も増えてはきましたが、ほとんどの人次の理由から株を「資産の一部」としてそのまま保有しています。
・ 売るのは現金が必要になった時
・ 配当の収入をあてにして「資産運用」している