でも、こんな時こそ資産運用を始めるチャンスかもしれませんよ。
新型コロナウィルスや物価の上昇、少子高齢化やマイナス金利といった話題を耳にする事が多いとは思いますが、それに加えて「資産運用」が気になっている人も多いのではないでしょうか。
「預金以外の貯蓄方法に興味はあるんだけど、資産運用は何だか難しそうね…」
「今のこのご時世に資産運用なんて初めても大丈夫かしら?」
このように考えている人もいる事でしょう。
ただね。
相場が大きく動く時は、資産運用を始めるチャンスとなる事もあるんですよ。
そこで今回は『コロナショックなどの相場下落時こそ資産運用を始めるチャンス!?』と題して、相場下落時こそ資産運用を始める理由を紹介していきましょう。
ここで資産運用の基本を知って、投資信託や海外投資を始めてみませんか?
まずは人生プランを立てて、資産運用を考える
資産運用を始めていく前にやっておかないといけないのが、「人生プランを立てる」という事。
まずはアナタのライフステージを考えてみて下さい。
たとえば、「結婚して家庭を落ち、住宅ローンを組んで自宅を購入し、やりがいのある仕事に励みながら、やがて定年退職後、安心した老後を迎える」というのもモデルケースの1つと言えますね。
将来の事を考えると不安で仕方ないかもしれませんが、資産は若い今のうちから増やす努力をしておきたいもの。
大体でもいいので、ある程度の目安となる人生のライフプランを立てておくと「結婚資金にはいくら必要」「老後に困らない程度の生活を送るには、これくらいの資産を作っておきたい」など要所要所の目標を決める事ができます。
そうすれば計画的にお金を貯める事ができるので、自分の生活に支障をきたさず、人生を楽しみながら資産運用が可能になるんですよね。
資産運用の基本は「安い時に買って、高い時に売る」
資産運用を行えば、お金を増やす事ができるワケですが、基本的な原理を理解しておかなければいけません。
資産運用の基本は「安い時に買って、高い時に売る」というもの。
シンプルなんですが、これを目標に資産運用を行っていかなければいけません。
魚で例えられる資産運用
ここで資産運用をお店で売られている魚に例えて説明してみましょう。
魚は市場の競りで値段が決まるため、毎日価格が変動します。
よく正月にマグロの初競りをテレビでやっているので、ご存じの方も多いでしょう。
あのように漁獲された魚は、毎日値付されているんですよね。
当然、どの魚でも「仕入れ値」よりも高い価格で売れば、「利益」が出ます。
そのため毎日の価格の変化に注目して、できるだけ安い価格で競り落とし、仕入れる事ができれば、それだけ利幅を大きくする事ができるワケなんですね。
資産運用もこれと同じで、「どれだけ安く買って、どれだけ高く売れるか」が大原則となります。
例を挙げると、以下のようなものがありますね。
・ 円高(米ドル安)の時に米ドルを購入し、購入時より円安(米ドル高)になったら円に戻す
これは資産運用を行う上での基本になります。
過去の相場から見た資産運用
コロナショックの時のような不安定な経済状況では「もぅ…資産運用なんてヤってる場合じゃないのぉ…」と考える人もいるでしょう。
でも、これに似た経済状況は過去にもあったんですよね。
そこで、もしその時に株式や米ドルを持っていたらどうだったのか、過去の相場から見た資産運用を見てみましょう。
もしリーマンショック時に投資していたら、どうだったのか?
リーマンショック時、日経平均株価(終値)は1万2,217円62銭だったのですが、翌年の3月には最安値となる7,054円98銭にまで下落してしまいました。
当然、世界中は大パニック。
このような過去の例を挙げると、「やだっ、資産運用って…怖いのぉ…」と思うかもしれませんね。
でも、安値をつける時というのは、絶好のチャンスなんです。
もし、このリーマンショック時に投資していたらどうなっていたのか気になりますよね。
仮に3月の最安値の時点で、日経平均株価と同じ値動きをする投資信託に100万円投資したとしましょう。
もう落ちるところまで落ちたと考えれば、後は上がるだけ。
実際に多少上下しながらも日経平均株価は上がっていき、2009年3月からおよそ半年後の8月には1万639円71銭にまで上がっています。
この時点で投資信託を売れば、手数料や税金を入れても50万近くの利益が出たという事になるワケなんですね。
最も円高(ドル安)の時に米ドルに替えていたら、どうだったのか?
では、最も円高(ドル安)の時に米ドルに替えていたら、どうだったのか?
これは外貨取引ですね。
過去10年以内(終値)で最もドルに対して円高(ドル安)になったのは、2011年10月28日の1ドル=75.79円。
仮に、この時に100万円を米ドルの外貨預金にしたとしましょう。
実際にこの後、ドル円は徐々に円安(ドル高)に進み、2014年11月6日に1ドル=115.2円(終値)をつけています。
もしこの時に外貨預金を円に替えていれば、手数料等を入れても50万円の利益が得られた事になったんですね。
リスクについて知っておく事も大切
ここまで投資信託も外貨預金も「安い時に買って、高い時に売る」事が出来たパターンの例を挙げてみましたが…
これとは反対に損失が発生してしまう可能性がある事も十分に知っておく必要があります。
たとえ安いタイミングだと思って運用を始めても、その後さらに値下がりしてしまう事もありますし、自分が満足できないタイミングで損失を確定しなくてはいけない事だってあるかもしれません。
よく証券会社の注意事項に「元本割れする可能性がある」と記載されているのは、こういう事。
そもそも利益という名のリターンが期待できるという事は、それに見合ったリスクもあり、相応の損失も発生する可能性があるワケなんですよね。
つまり、リスクについてもよく知っておく事が大切なんです。
リスク防止には分散投資が効果的
資産運用は「安い時に買って、高い時に売る」が基本ですが、そのタイミングをつかむのが難しいのも事実。
運用を続けていれば、多かれ少なかれ損失を出してしまう事はあるでしょう。
でも、リスクを抑えて運用する方法はあるんですね。
それが「分散投資」。
たとえば、株式だけでなく、国債などの債券や投資信託、外貨預金などにも振り分ける資産分散や、同じ商品を買うのに時期を複数回に分ける時間分散などの手法があるんですよね。
この「分散投資」については、以下の記事でも詳しく説明しています。
「安い時に買って、高い時に売る」というのも大切ですが、こういった手法でリスクを抑える事も大切なんです。
資産運用のチャンスを見極める
「安い時に買って、高い時に売る」という大原則の沿っていくためには、とにかく相場の動きに注目しておく事が大切になります。
たとえば、"日本を含む世界中が新型コロナウィルス感染拡大とそれに伴う経済ショックの影響で、株式相場や為替相場が変動している"といった社会情勢があります。
「イヤだわぁ…早く景気が回復しないかしら…」と、不安な毎日を過ごしている人もいるでしょうが、実はこれから初めて資産運用にチャレンジしてみようという人にとっては大きなチャンスなのかのしれません。
今からでも全く遅くはないんです。
「思い立ったが吉日、その日以降は全て凶日」という名言もあります。
いつでも行動を起こせるように、株価や外国為替などについてしっかりと情報収集しながら、資産運用を始めるチャンスを見極めていくとイイですよ。
社会の動きに合わせながら資産を増やしていく
お金を貯めるために、銀行口座へ預金している人は多いでしょう。
でも、この低金利の時代に預金で増やす事ができるお金はそう多くはありません。
そこで大切になるのが"お金に働いてもらう"という発想なんですね。
投資信託や外貨預金などのリターンが期待できる商品を活用して、お金を増やす工夫をしていくのも1つの方法です。
さらにAIを使った投資方法のロボアドバイザーやFXなんて手法もあります。
ひと昔前に比べても、様々な投資方法が誕生しているんですね。
こういった社会の動きに合わせながら、資産を増やしていく事も大切です。
特に若い人のメリットは"先が長い事"。
時間を味方にでき、じっくりと利益確定のタイミングが狙えるのは、若いからこそ。
若さのメリットを十分に活かすためにも、若い今から始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
さて、今回は『コロナショックなどの相場下落時こそ資産運用を始めるチャンス!?』と題して、相場下落時こそ資産運用を始める理由を紹介しました。
この記事をまとめると以下の通り。
・ 資産運用の基本は「安い時に買って、高い時に売る」
・ リーマンショック時など相場の低下した時期は、資産運用を始めるチャンス
・ 社会の動きに合わせながら資産を増やしていく事が大事
コロナショックや各国の紛争、物価の上昇、少子高齢化やマイナス金利といった話題が飛び交う中「資産運用に興味はあっても、この時期に始めても大丈夫なの?」と悩んでいる人もいるでしょう。
確かに経済に不安があり、資産運用に躊躇してしまう気持ちもよく分かります。
ただ、そんな相場が低下している今だからこそ、資産運用を始めるチャンスだと言えます。
資産運用の基本を知って、投資信託や外貨預金などを始めてみませんか?