まるで呪文!?株式投資で失敗しないための判断基準と株価指標6つ

カブエ
株式投資をしていたら、見たことも無い言葉が出てくるんだけど…
ROE?BPS?PER?
何かの呪文なの!?

カブラバ先生
確かに、あまり聞きなれない言葉ですよね。
でもこれらは、株式投資をする際に必ずと言っていいほど出てくる用語なんですよ。
株式投資をする際に必ずと言っていいほど出てくる用語に「ROE」「ROA」「BPS」「PBR」「EBR」「EPS」「PER」があります。
あまり聞きなれない言葉ではあるので、株式投資を始めたばかりに人からすれば「やだっ、何この呪文?意味が分からないわっ!」と思ってしまうでしょう。
でもね。
この用語は株式投資をやっていく上で、判断基準になる重要な指標(用語)なんですよ。
これを知っておかなければ、「ただやみくもに投資をして大きな損失を抱えてしまう…」なんて事になりかねません。
そこで今回は『まるで呪文!?株式投資で失敗しないための判断基準と株価指標6つ』と題して、投資に最適な判断基準と株価指標について説明していきましょう。

投資の判断基準に最適なのは?

株式投資は、出来るだけ安い株価で買って、高い株価で売るのが理想です。

でも企業によって株価が100円だったり、1,000円だったりと違ったりするので、どう比べたら良いのか分からないですよね。

「株価が高すぎないか?安すぎないか?これはどうやって判断すればいいのっ?」って思う人も少なくありません。

こんな時、多くの投資家が活用しているのが財務情報に関連した株価に関する様々な指標です。

指標を活用すれば、企業によっての収益性や安全性といった観点から、株価の動きを予測する事も可能に。

投資の判断基準に最適なのは指標というワケなんですね。

※株価について詳しく知りたい方はコチラの記事をご覧下さい。

経営状態や会社の価値を示す指標

指標と言っても様々な種類があり、それぞれに示す指標が違ってきます。

ここでは、経営状態や会社の価値を示す指標を見てみましょう。

経営状態や会社の価値を示す指標

ROE(Return on Equity)

ROA  (Return on Assets)

ROEとは?

カブラバ先生
ROEとは、自己資本利益率の事です。

自己資本(純資産)に対して、どれだけの利益(当期純利益)を上げられたのかを示す指標ROEですね。

投資家は、"自分がその企業に投資すると、企業がそのお金を使っていかに効率的に利益を稼ぎ出せられるのか?"をROEを見る事で判断できるワケです。

このROEを導き出す計算式は以下の通り。

ROEの計算式

当期純利益÷自己資本×100=ROE(%)

(※自己資本=株主からの出資金+今まで貯めてきた利益)

 

ここでROEでの判断する例をあげてみましょう。

純利益1億円の以下のような2つの会社があったとします。

A社
・純資産:100億円
・負債:90億円
・自己資本:10億円

 

B社
・純資産:100億円
・負債:50億円
・自己資本:50億円

※A社・B社ともに純利益1億円
A社・B社と、どちらも純資産額は変わらないですが、負債額自己資本額が違っています。

A社の場合、自己資本が100億円なので、純利益1億円÷自己資本10億円×100=ROE10%。

B社の場合は、自己資本50億円なので、純利益1億円÷自己資本50億円×100=ROE2%となります。

これを比べると、A社の方がB社よりもROEが高いので、「A社の方が効率的に利益を出せる」と判断できるワケですね。

近年では、業種を超えて比較ができるROEを重視する投資家も増えています。

あなたも投資判断をする時には、ROEが10~20%以上ある企業を狙ってみるのもいいかもしれませんね。

ROAとは?

カブラバ先生
ROAとは、総資産利益率の事です。

 

総資産に対して、どれだけの利益(当期純利益)を上げられたのかを示す指標ROAです。

企業は株主資本だけではなく、銀行や債券で調達した負債からの資金も事業活動に使っているのですが…

"こうした負債と自己資本の合計である総資産を活用して、いかに効率的に利益を稼ぎ出せられるのか?"をROAを知る事で、判断できるワケですね。

このROAを導き出す計算式は以下の通りです。

ROAの計算式
当期純利益÷総資産×100=ROA(%)
ROAの目安や平均値は一般的に10%ほどで優良、5%ほどで良い、1~2%ほどで普通であると判断されます。
ただROAの目安や平均値は、社会情勢や経済状況によっても変わってくるので、その時その時で変化する事も。
そのため、ROAの平均値はあくまで目安として、その時の経済や社会の状況と合わせ、他業種の企業と比べてどうか比較していく事が必要になってくるワケですね。

株価に関する指数

今度は株価に関する指数を見ていきましょう。
株価に関する指数

BPS(Book-value Per Share)

PBR(Price Book-value Ratio)

EPS(Earnings Per Share)

PER(Price Earnings Ratio)

BPSとは?

カブラバ先生
BPSとは、1株あたりの純資産額の事です。

 

BPSは、"会社が1株に対してどれほどの純資産を持っているのか?"を示す指標であり、この推移を見る事で、その会社の安定性を判断する事ができます。

このBPSを導き出す計算式は以下の通り。

BPSの計算式
純資産÷発行済み株式数=BPS(円)

そもそも純資産とは、会社が倒産する事になった場合に、株主の保有株数に応じて還元されるお金です。

そのため、BPSが以前よりも高くなっている会社ほど安定性は高まっていると考えられるワケですね。

PBRとは?

カブラバ先生
PBRとは、株価純資産倍率の事です。

 

PBRは、"その会社1株あたりの純資産(BPS)に対して株価は割安かor割高か?"を判断する事ができる指標です。

このPBRを導き出す計算式は以下の通り。

PBRの計算式
株価÷BPS=PBR(倍)

仮に、株価が2,000円の会社のBPSが1,000円だったとしたら、1,000円分の純資産しか持っていない株式に対して2倍のお金を支払っているって事になりますよね。

この場合、PBRだけの観点で考えると割高(売り時)になります。

それとは逆にPBRが1倍以下の株式だと、1,000円分の純資産を持つ株式がそれ以下の値段で買えてしまうので割安(買い時)という事になるワケですね。

EPSとは?

カブラバ先生
EPSとは、1株あたりの利益金額の事です。

EPSは、"1株あたりがどれほどの利益を稼いでいるのか?"を知るための指標ですね。

EPSを導き出す計算式は以下の通りです。

EPSの計算式
当期純利益÷発行済み株式数=EPS(円)
このEPSを求める時に使用する利益は、来期の予想値なんですよね。
株価は会社の将来の業績を予想して動いていくものなので、一般的に見ても株価とEPSの推移には強い相関があります。

PERとは?

カブラバ先生
PERとは、株価収益率の事です。
PERは、"その株価が1株あたりの利益(EPS)に対して割安かor割高か?"を判断するための指標です。
このPERを導き出す計算式は以下の通り。
PERの計算式
株価÷EPS=PER(倍)
たとえば、EPSが500円のA社の株価が5,000円だった場合、PERは10倍になりますよね。
もし同業他社のB社のPERが20倍だったとしたら、A社の株式は割安(買い時)だという事になるワケです。
ちなみに、PERは同じ業種間などの投資先を比較する時に使われる事が多いので、「何倍が適正なのか?」といったものはありません。
また成長スピードの速い会社だと、まだ利益が少ない場合だったとしても株式の人気があり、株価が高い事が多いので、PERが高くなるといった傾向があります。
つまり、企業の将来に対する投資家の期待値を反映しているのがPERなんですよね。
でもPERが何百倍にもなってしまう場合は、投資家の過度な期待感から株式が買われすぎていて割高になる可能性があります。
そういった時には、突然の失望売りが起きて株価が急落する事もあるので、注意が必要ですよ。

まとめ

さて、今回は『まるで呪文!?株式投資で失敗しないための判断基準と株価指標6つ』と題して、投資に最適な判断基準と株価指標について説明しました。
経営状態や会社の価値を示す指標

ROE(Return on Equity)

ROA  (Return on Assets)

株価に関する指数

BPS(Book-value Per Share)

PBR(Price Book-value Ratio)

EPS(Earnings Per Share)

PER(Price Earnings Ratio)

 

あまり聞きなれない言葉ですが、これら6つの指標は株式投資をする際には必ずと言っていいほど出てくる用語です。

指標を活用すれば株価の動きを予測する事も可能なので、多くの投資家も判断基準として活用しています。

加えて、事業内容や成長性なども考慮していく必要も。

まぁ社会情勢や経済状況によって株価も変動していきますが、今回紹介した指数を参考にしながら、魅力的な企業を見つけて下さいね。

カブエ
この指数を活用すれば、株式投資で失敗するなんて事も少なくなるんだね!
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