カブエ
聞いた事のない銘柄だったけど、株価が急にすごく上昇してたから買っちゃったよ!
いやー、いい買い物したなぁ♪
いやー、いい買い物したなぁ♪
カブラバ先生
う~ん、聞いた事のない銘柄が急騰ですか…。
もしかしたら、少し気を付けないといけませんねぇ…。
もしかしたら、少し気を付けないといけませんねぇ…。
市場では、あまり聞いた事のない銘柄の株価が、急に値上がりしているといった場面を見る事があります。
株式に慣れていない初心者なら、かなり魅力的な銘柄だと感じるかもしれません。
でもちょっと待って。
それ、「仕手株」かもしれませんよ。
仕手株なんかに手を出したら、あなたの大切な資産がほんの短期間で失われてしまいます。
そこで今回は『仕手株とは?仕手筋の操作法と見極め方&買ってしまった時の対処法』と題して、被害にあう前に知ってもらいたい仕手株・仕手筋について説明していきましょう。
株初心者が被害にあわないために、仕手株を見極める方法や買ってしまった時の対処法も紹介するので参考にして下さいね。
仕手株・仕手筋とは、どんなものか?
投資をしたり、株価を見ていて「やだっ、すごい…。どうしてこの会社だけこんなにも株価が上がってるの!?」なんて思った事はあると思います。
実はそういった株には「仕手株」「仕手筋」が大きく関わっているかもしれません。
ここではまず、"仕手株・仕手筋とはどんなものなのか?"を説明しましょう。
仕手株とは?
カブラバ先生
仕手株とは、「巨額の投資資金を使って、意図的に株価を操作された株」の事です。
つまり、利益のためにワザと株価を吊り上げられてしまった株なんですね。
これまで安い株価だったものが数日のうちに2倍、3倍にも急騰する事もあるので、そこだけ見ると、とても魅力的な投資先に感じられます。
でも仕手株は、まるでジェットコースターのように急激に価格が下落し、大きな損失を抱えてしまうリスクを持っているので、注意が必要ですね。
株について知識のある人なら「もう…仕手株に手を出しちゃダメ♡」と忠告する人もいるくらいですよ。
仕手筋とは?
カブラバ先生
仕手株とは、「巨額の投資資金を使って、意図的に株価を操作された株」の事です。
要は、意図的な操作で仕手株を生み出す集団の投資家の事ですね。
株式や商品先物などでは、単に「仕手」とも呼ばれます。
仕手筋が行う行為は違法ではありませんが、おススメできる投資方法でもありません。
あくまで違法スレスレのグレーな投資手法なんですね。
この仕手筋の危険なワナにはハマってしまうと、大きな損失を負う事になってしまいます。
株価を操作する3つの方法
仕手筋はどうのように株価を操作して、仕手株を生み出しているのでしょうか?
株価を操作する方法は以下の3つになります。
① 操作する対象の株を集める(玉集め)
② 株価を吊り上げる(玉転がし)
③ 集めていた株をすべて売却(ふるい落とし)
操作する対象の株を集める(玉集め)
カブラバ先生
玉集めとは、操作する対象の株の銘柄を少しずつ集める事です。
そもそも玉集めの目的は、急騰させる予定の銘柄を一定の株価でできるだけたくさん買い集めて、急騰させても買い平均単価を安定させる事にあります。
そのため玉集めをする場合、株価が上がりそうになればワザと売り注文を出して、株価の頭を抑えながら、少しづつ株式を集めていくのが一般的です。
一気に買い進めてしまうと他の投資家に気づかれてしまうので、少しづつ集める必要があるんですね。
株価を吊り上げる(玉転がし)
カブラバ先生
玉転がしとは、対象の銘柄の株価を吊り上げる事です。
十分に玉集めができたら、一気に買い注文を出して出来高を急騰させ、実際よりも取引が盛り上がっていると錯覚させる事で投資家の注目度を高めていきます。
この株価の操作が「玉転がし」ですね。
玉転がしが発動すると、他の投資家は「何か思惑があるのかも…?」と考え、だんだんと買い出していきます。
こうした仕込み筋以外の投資家が買い出していく事を、「提灯買い」と呼びますよ。
集めていた株を全て売却(ふるい落とし)
カブラバ先生
ふるい落としとは、集めていた株を全て売却する事です。
玉転がしの影響で他の投資家による提灯買いが行われるようになると、仕手株は今まで集めていた銘柄の株を全て売却します。
他の投資家も急な変動を警戒し、大量の株式を売ってしまうようになるので、株価の急落につながります。
まるでジェットコースターのように急激に価格が下落する事に。
このように、あえて株価を一時的に下落させる事を「ふるい落とし」と言います。
仕手筋は主にこの「玉集め」「玉転がし」「ふるい落とし」という3つの手順を踏んで、株価をを変動させて利益を出すワケですね。
この株価が上がった後に株を購入すると損をしてしまうので、個人投資家はその銘柄が仕手株かどうかを見極める必要があるんですよ。
仕手株を見分けるには?
「それじゃあ、仕手株を見分けるにはどうやったらいいのかしらぁん…?」と思うでしょう。
今この時点で株価が上昇している銘柄が仕手株かどうか見分ける事は、市場に慣れている投資家でないと難しいかもしれません。
でも、仕手株になりやすいポイントを押さえておけば、それが仕手株かどうかを判断する事が可能になります。
この仕手株になりやすいポイントは、以下の3つです。
・ 発行株式数が少ない
・ 株価が安い
・ 出来高が少ない
発行株式数が少ない
まず最初に、発行株式数が少ないという事。
これは、できるだけ株式を買い占めたい仕手筋の立場から考えると、株式数が少なければ少ないほど買い占めやすくなり、影響力が増すからですね。
そういった理由から、発行株式数が少ない銘柄は仕手筋に狙われやすい傾向があります。
一般的な目安としては、発行済株式数が6000万株未満の銘柄は注意が必要であるとされていますね。
株価が安い
次に挙げられるのが、株価が安いという事。
つまり「株価の低い銘柄(定位株)」ですね。
定位株の場合、買い集める際のコストが低くなるので、仕手筋に好かれやすく、似たような仕手筋が集まりやすいのが特徴です。
この定位株の目安としては、500円以下の銘柄が多いですね。
これが100円以下になると、超低位と言われるように。
また、発行済株式数が少なく、株式が低いと時価総額も低くなるので、時価総額で仕手株を判断する事もできますよ。
出来高が少ない
最後に出来高が少ないという事。
この出来高とは、1日や1週間などの一定期間内に成立した株式の売買数量ですね。
仕手筋は誰にも気づかれないように株を買い集める必要があるので、普段からあまり取引の少ない銘柄を狙わなければいけません。
つまり仕手筋は、出来高が少ない銘柄をターゲットにする事が多いというワケなんですね。
これらをまとめると"「発行株式が少なくて、株価が低く、出来高も少ない」という銘柄が仕手株になりやすい"となります。
このポイントを意識していれば、気になる銘柄が仕手株なのかどうかを見分けやすくなるんですよね。
また、これといって理由もないのに株価が急に上がっていたり、不自然な値動きをしている銘柄にも注意が必要ですよ。
仕手株を買ってしまった場合の対処法
仕手株の見分け方を参考に注意していけば、仕手株を買ってしまう事はないでしょう。
でも、もし仕手株を買ってしまったとしたら、どうしたらいいのでしょうか?
この仕手株を買ってしまった場合の対処法は、1つしかありません。
仕手株はすぐに売る!
仕手株を買ってしまった場合の対処法は、すぐに売る事です。
株価が下がり始めた時点で、できるだけ早く打って、損切りしましょう。
そもそも仕手株は急激に株価が上がり、その後で急激に下がるというもの。
長く持っていればいるほど、損失は膨らみます。
でもすぐに売って損切りすれば、多少マイナスになったとしてもいくらかのお金は入ってくるんですよね。
そのお金で、しっかりと株価の上昇が見込める銘柄を買えばいいんです。
仕手株なんて株価の上がる理由のない株なので、大事に持っていたってどうしようもありません。
下手な期待は捨てて、すぐに売ってしまいましょう。
まとめ
さて、今回は『仕手株とは?仕手筋の操作法と見極め方&買ってしまった時の対処法』と題して、被害にあう前に知ってもらいたい仕手株・仕手筋について説明しました。
株初心者は「株を始めたからには、利益を出したい!」と考えるので、仕手筋が操作した仕手株に飛びつきがちです。
でも、株価が急上昇している株を見つけたら、"どうして急騰しているか?"という理由を必ず見つけて下さい。
この記事で紹介した方法を参考にしていけば、「これは仕手株の可能性が高いわっ!」と仕手筋の甘いワナを回避する事ができます。
もし買ってしまったとしても、すぐに売ってしまえば被害も最小限に済みますしね。
仕手株&仕手筋の特徴や見極め方、対処法をしっかりと頭に入れて、被害にあわないようにしましょう。
カブラバ先生
絶対に買ってもいい事はありません!
仕手株には手を出さないようにして下さいね。
仕手株には手を出さないようにして下さいね。