もっと詳しく教えてほしいなぁ…
チャートに出現するシグナル
株価の習性は、チャートに現れる。
そのチャートの形から、その後の株価の動きを予測できるワケです。
株価の上昇が予測できる形が出現したら、買えば儲かる。
下落が予測できる形が出現したら、売れば儲かる確率が高いという事なんですね。
この上昇が予測できる形を、「買いシグナル」または「買いパターン」と言う。
また、下落が予測できる形を、「売りシグナル」または「売りパターン」と言います。
チャートに関する書籍のほとんどは、「買いシグナル」や「売りシグナル」を紹介するものなんですよね。
確率が高いシグナルだけを使って、トレードをする
チャート本では、買いシグナルや売りシグナルを紹介しているのですが、これらのシグナルを全て使ってトレードしても、儲かりません。
たとえば、買いシグナルが20パターン紹介されていたとする。
それらのシグナルが出現した銘柄を全て買えば、トータルでは損失が出てしまう。
その理由は、確率が高いものとそうでないものがあるためなんですね。
そのためチャートで儲けるためには、まず確率が高いシグナルと、確率が低いシグナルと選別する事。
そして、確率が高いシグナルだけを使って、トレードする事です。
こうしないと、チャートで儲ける事はできないんですね。
最も大切な作業は、「選別」
チャートのシグナルを勉強すると、テクニックは上達します。
でも、コンスタントに利益を出せるところまでは上達しません。
それは、この「選別」という最も大切な作業をしていないからです。
では、どのようにして選別をすればいいのか?
たとえば、過去10年分の日足チャートをそろえて、各シグナルの確立を割り出していく…
そうすれば、確率の高いシグナルが分かるワケです。
ただ、この作業には膨大な時間がかかる。
仕事を終えて帰宅後の時間と休日を作業にあてても、選別を終えてトレードを始めるのにはいつになる事やら。
いつ終わってもおかしくない人生の中でテンションの上がらない事にパワー使いたくないですよね。
そこで私が、確率の高いシグナルを1つ紹介しましょう。
過去10年とまではいきませんが、かなり長いスパンのデータで、確率の高かったものの中から、初心者が最も使いやすい買いシグナルです。
割安株に、これから紹介する買いシグナルが出たら、買うのです。
「ローソク足に下ヒゲが出たら買い」と覚える!
ここでは、確率の高い「買いシグナル」を紹介しましょう。
チャートにはローソク足と呼ばれるものがあるのですが、このローソク足に下ヒゲが出ると、上がるという習性があります。
下ヒゲが出るのは、"一時的に下落したけれど、戻った"という時なんですね。
値上がりしたが、その株価なら買ってもいいという人がいて、戻ったワケだ。
つまり、下ヒゲとは「反発する力」の現れ。
この「反発する力」を利用するんです。
戻り幅はケース・バイ・ケース。
大きく戻る時もあれば、わずかしか戻らない時もある。
これは、その時の相場の雰囲気によって左右されます。
いずれにせよ、下ひげが出れば、リバウンドする確率はかなり高い。
この習性を利用して買うのだから、そのタイミングは「チャートに下ヒゲが出たところ」になる。
下ヒゲは、長いほど反発する力が強い事を意味します。
だから、長めの下ヒゲが出たところで買った方が、儲かる確率が高くなるんですね。
「ローソク足に下ヒゲが出たら、買い」と覚えておきましょう。
「株価の位置」「下ヒゲの長さ」が最大のポイント
"長めの下ヒゲが出たところが買い"なのは分かってもらえたと思います。
ただし、この条件だけでは不十分なんですね。
長めの下ヒゲが「どこで出現したか」という事も考えなければいけません。
ここで大切になるのが「株価の位置」。
株価については、以下も記事でも紹介しています。
この記事で紹介している「階段のたとえ話」を思い出してほしい。
株価の位置が低いほど、リスクが小さいと言ったハズです。
この条件も、考えに加えないといけないんですね。
つまり、「買いのタイミング」は、以下の条件に該当した時になる。
② 長めの下ヒゲ出現
「買いのタイミング」は、こうして読む!
では、ここで具体例を使って、買いのタイミングを解説していきましょう。
※個別株価情報より(ローツエ 2022/04/12時点)
このチャートは、ローツエ(東証プライム6323)の日足です。
対象は1月28日の長めの下ヒゲですね。
まず、割安株かどうかを判断しましょう。
1株純資産が前期のものよりも、1月28日株価が低ければ、割安株という事になる。
業績も黒字なので、問題はない。
あとは、チャートシグナルの条件と株価の位置の条件に該当する所を買えばいいワケです。
2022年1月下旬のローソク足を見てみましょう。
1月28日のローソク足を見ると、長めの下ヒゲが出現しているのが分かりますね。
チャートシグナルの条件に当てはまる。
次に、株価の位置を調べてみましょう。
日足チャートを見ると、株価は低位置だと判断できますが、まぁ一応、週足チャートも使って調べて下さい。
すると、一時は9,400円を超えていたのが分かる。
株価低位置という条件にも当てはまる。
つまり、2022年1月28日は「株価低位置」「長めの下ヒゲが出現」という2つの条件に該当した事になる。
まさに"買いのタイミング"です。
そして翌日の株式市場が開く時間(寄りつき)で買う。
つまり、1月29日の寄りつきに買いを仕掛けるワケですね。
このように寄りつき前に買い注文を出しておけば、この日の始値で買える事になります。
その後の株価は上がったり下がったりを繰り返しているが、最終的に4月5日には約200円近く上昇している。
もし1000株買っていたとしたら、かなり儲けた事になります。
結果、多少の波はありましたが、タイミングを2つの条件が的確にとらえたと言えます。
これが「勝つ売買テクニック」なんですよね。
まとめ
さて、そこで今回は『これをマスターすれば稼げる!株で勝つ為の「買いのタイミング」』と題して、株で勝つために必要な知識と、「買いのタイミング」を詳しく紹介しました。
この記事をまとめると以下の通り。
・ 確率が高いシグナルだけを使って、トレードする事が基本
・ コンスタントに利益を出すためには「選別」という作業が必要になる
・ 「株価の位置」と「下ヒゲの長さ」が最大のポイント