これで勝率をアップ！注意するべき株の「典型的な負けパターン」

「株価がどのくらい上がれば儲かるのか」を知ろう

トレードに必要な基礎知識として、まずはトレードで利益が出る仕組みを知っておく必要があります。

"株価がどのくらい上がれば儲かるのか"、"どうなれば利益が出るのか"といった事ですね。

結論から言えば、それは買値よりも高い値段で売れば儲かるワケです。

利益が出る仕組み

たとえば、株価200円の銘柄を1000株買ったとしましょう。

その後、この銘柄が値上がりして、280円で1000株売ったとする。

受け取る金額は28万円。

この場合、買った金額と売った金額の差額である8万円が利益になります。

ただし、売買手数料や税金がかかるので、実際には８万円よりも少なくなる。

仮に、売買手数料が1回の注文で750円だとすると、買いと売りの往復で1,500円です。

株価200円の銘柄を1000株買った場合は、201円値上がりしても、20万1,000円にしかならないので利益が出ない。

最低でも202円以上に値上がりしなければ利益が出ないのです。

買値より、どのくらい値上がりすれば利益が出るのかを計算しておく事が必要なんですね。

典型的な負けパターンは「高値づかみ」

買値よりも高い値段で売れば利益が出る。

安値で買って高値で売れば、利益が出ます。

仕入れ値（買値）に利益分を上乗せして売るからこそ、儲かる。

商行為で儲けるための基本が、株にも当てはまるワケですね。

では、なぜこんな簡単な事ができないのか？

世の中には何人もの個人投資家がいて、その中には勝っている人もいれば、負けが込んでトレードをやめてしまう人もいる。

そんな人たちから話を聞くうちに、損をしている人に共通する「負けパターン」というものが見えてきた。

そして、"負けパターンに導かれる"といった人の心理も分かってきたんです。

株で損をする人のほとんどは、高値で買っている。

それも「なぜ、こんな高値で買うのか？」と思うほど、高い株価で買っているのです。

損をしている人の多くに共通する典型的な負けパターンとは、「高値づかみ（高値で買う事）」だ。

これが敗因なんですよね。

なぜ、「高値づかみ」してしまうのか？

私自身も負けた時のトレードを分析してみると、高値で買っている事が多い。

"安値で買って高値で売る"が株で儲ける基本だと分かっていても、なかなかできないもの。

高値だと分かっていても、つい、買ってしまうのです。

では、なぜ、つい買ってしまうのでしょうか？

そこには、人の「欲」が深く絡んでいます。

株価が上昇していくのを見ると、「買わなければ損だ」という気持ちが強くなる。

何の根拠もなく「今じゃなきゃ、絶対後悔すると思うのっ！」と、勢いで買ってしまう。

そして買えば、すぐにでも儲けられそうな気になる。

この「買わなければ損だ」という気持ちは、「株価が上昇する速さ」に比例して、強くなるのです。

そして、株価の上昇が最も早くなるのが、実は「天井（てんじょう）」と言われる付近なんですね。

 

株価には様々な習性があるのですが、その中の1つに「天井の手前は、上昇の速さが加速する」というものがあります。

つまり、最も買ってはいけない天井付近が、最も欲が出やすいところなんですよね。

上昇した株は、いつか必ず天井をうって下落する。

しかも、ほとんどの場合が急落だ。

その結果、買ってすぐに天井をうち、大きな損失が出てしまう。

株で勝つには、負けパターンである「高値つかみ」をしない事が基本になるのです。

「高値圏にある株は怖い」を頭に叩き込む！

今現在の株価が「高値圏にあるのか」「安値圏にあるのか」を調べないで買うというのは、リスクを調べないで買うのと同じ事です。

これだと損失が出ても仕方がない。

場合によっては、資金のほとんどがなくなってしまうような、大きな損失が出る事もある。

株価の高さは、そのままリスクにつながる。

これは日常の中で「高さ＝リスク」になる状況に置き換えてみるとよく分かります。

たとえば、８段の階段があったとしましょう。

私が８段目に立ち、あなたが２段目に立っていたとする。

何かの拍子に２人とも下まで落ちたら、どうなるでしょう。

ケガをする確率が高いのは私の方。

高さ＝リスクになっているんですね。

株価の場合も同じように、高い位置で買った人の方がリスクが高いのです。

「高値圏で買った人」と「底値圏で買った人」では、株価が下落した時に大ケガ（大損）をするのは、高値圏で勝った人。

底値圏で買った人は軽傷ですむ。

「株価の高さ＝買いのリスク」という事は覚えておかないといけません。

つまり、「高値圏にある株は怖い」を頭に叩き込んでおく必要があるワケなんですね。

まとめ