しかもプリンターで何を印刷すればいいのかなぁ?
一般的にパソコンは3台くらいは必要と言われていますし、プリンターで印刷するものと言えば…
パソコンの"性能"で儲けは変わる?
ネットトレードに欠かせないものの1つにパソコンがある。
よくテレビ番組の株トレーダーの特集などでは、何台もパソコンを並べて複数のモニターを見ながらトレードしている光景が紹介されますよね。
確かにデイトレードの場合は、市場のわずかな変化をとらえなければいけないので、複数のモニターを見ていた方が効率的です。
私の知人も、デイトレードをする時は3台のパソコンを使っている。
1台は個別銘柄の動き、2台目は日経平均株価の動き、そして3台目は注文の画面を表示しておく。
こうしておけば、わずかな変化をとらえて、すぐに注文を出す事ができるワケですね。
そして注文を1秒でも早く市場に出すために、デイトレードで使うパソコンは処理能力が早いものを、回線もブロードバンドのような大容量のものが必要になってくる。
パソコンの処理能力が遅かったり、回線の容量が小さいと、注文が市場に届くまで数十秒かかる事もあります。
そうすると、注文が市場に届いた頃には株価が数円動いていて、こちらが希望した値段で売買できない事があるんですね。
また、数秒の遅れで、市場に出ている注文を他のトレーダーに取られてしまう事だってある。
そのため、デイトレーダーは注文を1秒でも早く市場に出せるように、トレード環境を整える必要があります。
「執行スピード」を早めるために、設備投資するワケですね。
パソコンは1台あれば十分!?
執行スピードを早めるためにはパソコンはたくさんあってもいいのですが、サラリーマンの場合、1日に1回程度の売買なら、市場のわずかな変化や執行スピードは気にしなくても良い。
つまり、パソコンは1台あれば十分なんです。
今、使っているパソコンがあれば、新しく購入する必要はありません。
処理能力が遅くたってかまいません。
回線だって、今使っているもので十分なんです。
設備にお金をかけるのなら、その分をトレード資金に回した方が良い。
設備投資なんて、株で儲けられるようになってからでいいじゃない。
私だって、コツコツと利益を出せるようになってから、パソコンの数を増やしていったんですから。
ただ、パソコンは持っていても、家族と共用している人は新しくパソコンを購入するべきです。
自分だけのトレード専用のパソコンがないと、損をする事があるからなんですね。
プリンターをどう使うかで、勝ち組に入れるか、負け組に入るかが決まる
パソコンの周辺機器として、ぜひそろえておくべきなのがプリンター。
まぁプリンター自体は直接、トレードに関係するものではありません。
でも私は、「プリンターはトレードのテクニックを上達させるのに、なくてはならないもの」だと考えています。
プリンターをどう使うかで、勝ち組に入れるか、負け組に入るかが決まると言ってもいいでしょう。
テクニックの上達と、どう関係があるのかについて説明する前に、プリントアウトするものについては以下の通り。
・ 売買明細表
・ チャート
プリンターは主に、この3つをプリントアウトするのに使いますよ。
「銘柄情報 = 儲けネタ」を印刷せよ!
市場では、ほぼ毎日、何らかのニュースや個別銘柄の材料が出ます。
それらの中から、株価に影響を及ぼすものをプリントアウトし、ファイルしておく。
たとえそのニュースや材料でトレードしなくても、ファイルする。
これらの情報が急に必要になる時が来るかもしれないからだ。
たとえば、銘柄Aに悪材料が出て大きく下落したとしましょう。
その時は銘柄Aをトレードしなかった。
でも、数日後に銘柄Aを買うチャンスがきた。
その時、銘柄Aがなぜ大きく下がっているのかを知っているのと知らないのとでは、大きな違いです。
うかつに買ってしまうと、材料によっては、その後も大きく下がってしまう事がある。
三菱自動車工業(東証一部7211)が、そのいい例だ。
この銘柄は2004年4月13日に350円の高値をつけた。
ところが「タイムラー社が、再建中の三菱自動車工業が計画している増資を受け付けず、金融支援を全て打ち切る。また、保有株を全て売却する」という悪材料が出て、急落。
その急落後にの翌日の26日から4日間ほど株価は反発して275円まで戻るのですが、すぐに反落。
また、その後に「リコール隠し」も発覚し、8月4日には72円になっている。
株価は高値の5分の1に。
しかも反発した日の216円からは、3分の1になってしまった。
216万円が3カ月で72万円になってしまった、という事です。
当然、資金面で苦しくなり、消費者も離れていく。
市場では一時、「もしかすると倒産するのではないか」という噂さえ流れた…。
この例から分かるように、反発したからと言っても、買うのはリスクが高い。
ですが、材料をプリントアウトし、ファイルしておけば、すぐに調べられる。
それを見れば、反発したからといっても、買う事はないでしょう。
たとえ買ったとしても、含み損が出たら、すぐに売って逃げられるのです。
「売買明細書 = ワザネタ」を印刷せよ!
一般の証券会社(店舗型)で口座を開設してトレードすると、売買明細書は郵送で送られてくる。
売買明細書は、売買の日付・株数・代金・損益などが記載されているもの。
でもネット証券でトレードすると、売買明細書は電子書面で通知されます。
私は、トレードした日の売買明細書をプリントアウトするようにしている。
そして、それらをトレードに活かしているのです。
売買明細書を見ながら、トレードのタイミングを振り返って、反省したり勉強しているんです。
これはトレードのテクニックを上達させるために、とても重要な事だ。
上達には欠かせないものだと言ってもいい。
特に、損失が出たトレードは貴重な勉強材料になる。
トレードが下手な人ほど、損をしている人ほど、トレードを振り返らないものです。
まぁ、自分が損したトレードを振り返るのは、決して気分がいいものではないのは分かります。
でも、それを振り返り、「なぜ、損失が出たのか?」「どうしてこのタイミングではいけなかったのか?」という問題を解決しなければ、テクニックは一向に上達しない。
損から何かを学ばなければ、それこそ"損"というワケなんですよ。
株価の動きは上げと下げしかなく、トレードは買いと売りしかなく、単純なんです。
そのため、銘柄は違っても、株価は違っても、同じような値動きをする事が多く、儲かるタイミングや損するタイミングも同じになる。
長くトレードをしていると、何度も同じ場面に遭遇する事があるんですが、その時に同じ失敗を繰り返さないためにも、1度目の失敗でしっかり学んでおく必要があります。
つまり、同じような失敗をしないために、売買明細書を何度も見ておかないといけませんし、それをプリントアウトして、いつでも見れるようにしておく必要があるという事ですね。
「チャート=研究ネタ」を印刷せよ!
値動きをグラフで表すチャートもプリントアウトしてファイルしておく必要があります。
理由は売買明細書とほとんど同じですね。
プリントアウトしたものを見ながら、トレードのタイミングを反省したり、勉強するんです。
繰り返し言うのですが、長いトレード生活では必ず同じ場面にぶつかる。
株をめぐる人間倫理とは、そう変わるものではありません。
その時に反省した事や勉強した事が必ず活きるはずです。
また、チャートはトレードした銘柄のものだけではなく、大きく値動きした銘柄もプリントアウトしておきましょう。
このような数多くのチャートを何度も見て、値動きやチャートの形を覚えてこそ勝ち組トレーダーになれる可能性が出てくるんですよ。
そういう意味では、まさにチャートは"最高の教材"ですね。
この方法で勉強すれば、必ず勝率が上がるはずです。
まぁインク代はかかりますが、なるべく多くのチャートをプリントアウトしてほしい。
それでトレードのテクニックが上達するのなら、安いものですよね。
まとめ
さて、今回は『トレードにパソコンは何台必要?プリンターを使った勉強法を解説』と題して、パソコンの必要台数やプリンターを使った効率的な勉強法を説明しました。
この記事をまとめると以下の通り。
・ サラリーマンが1日1回程度の売買をするなら、パソコンは1台あれば十分
・プリンターをどう使うかで、勝ち組になるか負け組になるかが決まる
・ 銘柄情報・売買明細書・チャートをプリントアウトし、何度も見て値動きなどのパターンを頭に入れておく事が重要