これじゃ生活が苦しくなっちゃう…💦
この状況の中では、資産価値を失う事がないような対策が必要になってきますよ。
景気が悪くなっているのに加えて、物価が上がっていく…
このような状態はたびたびではないですが、起こる事があります。
「ただでさえ景気が悪くなって給料も減らされたのに、食料品の値段や電気代などが上がってるわ…これから生活ができるのかしら…」と不安に駆られる事でしょう。
まさにダブルパンチ。
これってスタグフレーションが起こっているんですよね。
スタグフレーションのリスクが高まる中で、私たちができる対策はあるんでしょうか?
そこで今回は『スタグフレーションの原因と問題点!今からでもできる対策法とは?』と題して、スタグフレーションに内容と対応策について紹介していきましょう。
スタグフレーションとは何か?
同時に景気後退と物価上昇が進行してしまう
普通なら景気回復時には物価上昇である「インフレーション」が訪れ、景気後退時には物価下落である「デフレーション」が起こるもの。
ところが状況によっては、景気が悪化しているのに物価上昇が起こってしまう「スタグフレーション」が発生する場合があります。
このスタグフレーションが起こる時には、原材料などの値段が上昇し、企業が製品の販売価格に反映せざるを得ないための物価上昇が起こっているにもかかわらず、収益性や給与の増加につなげにくい経済状況なのが特徴ですね。
簡単に言えば、同時に景気後退と物価上昇が進行してしまう、少し困った状況になるというワケです。
日本でも過去にスタグフレーションが起こった事がある
実は、日本でも過去にスタグフレーションが起こった事があります。
それは第1次オイルショック後に発生しているんですよね。
キッカケは1973年に起こった第4次中東戦争。
この時、石油輸出国機構(OPEC)の加盟国でもある中東各国は原油の共有を制限するとともに、輸出価格の引き上げも行いました。
エネルギーの多くを原油の輸入に頼っていた日本では、これが原因で製造コストが一気に高騰。
この時期の物価指数は「第1次オイルショック」と呼ばれ、消費者物価指数の前年比は、1973年に11.7%、翌年の1974年には23.2%を記録しています。
「紙が無くなるらしい」といった噂から、トイレットペーパー買占め騒ぎが起こったのもこの時期ですね。
ただ物価上昇によって国内総生産(GDP)が上向く事はなく、成長率は第2次世界大戦後、初めてマイナスとなってしまいました。
スタグフレーションが起こる原因と日本でインフレが進行する理由
経済状況の落ち込みと物価上昇が同時に起こるスタグフレーション。
これは生産コストの高まりから始まる場合が多いと言われています。
でもどうして生産コストが上昇するのか?
それが起こる原因と日本でインフレが進行していく理由について見ていきましょう。
生産コスト上昇の原因に原材料の価格高騰や人件費がある
そもそも物価上昇は、需要が供給を超える事で発生するのですが、それ以外にも生産コストが上がる事でも発生してしまいます。
たとえば原材料の価格や人件費といった生産コストが上がると、利益を確保するために商品の価格を上げなくてはいけなくなります。
ただ、そういった場合、消費者の需要が高まっているワケではないので、価格を引き上げると販売量が落ちたりするんですよね。
特に日本人は価格の引き上げに敏感なので、販売量を維持するため価格引き上げできずに企業収益を圧迫する事も。
現状、日本ではこの生産コストが上昇しているんですよね。
まぁ理由は色々あるんですが、新興国の所得増加や異常気象による農作物の減収などによって、生活必需品の価格が上がっています。
「やだっ…前よりも値段が高くなっているわぁ…」なんて事が起こっているんですね。
つまり、需要の増加による景気の回復を待たずに、物価だけが上がっている状態なんです。
急速にインフレが日本で進行している理由は?
急速にインフレが日本で進行している理由として、今の社会情勢が挙げられますね。
ロシアによるウクライナ侵攻の影響もあり、景気が上向かないまま物価が高まる状況は、ますます進行しています。
ウクライナの周辺国地域を含め、輸送が滞った事で、天然ガスをはじめとする資源の価格が高騰しました。
また、スムーズな生産活動ができない事態も起こっています。
これまでよりも生産数が少なくなれば、需要が同じでも製品を確保できにくくなりますよね。
そのため、より高い値段を出してでも製品を確保しようとする動きが出てくるようになり、製品の価格が上がってしまい、インフレが進行していくという流れが発生してしまいます。
だからと言って、製品の販売価格を「生産コストが高騰したので、大幅に価格を引き上げま~す♪」とはしずらいため、大幅な価格変更ができずに企業の業績を圧迫しているというワケなんですね。
そうなると、企業の利益が横ばい、または減少傾向になっている事が原因で、従業員の給料も据え置かれる事に。
これまで以上にお金を使わないように節約しなきゃ💦
これじゃ利益は出ないし、会社が倒産しちゃうよぉっ💦
スタグフレーションが起こるリスクの発生確率は高くなる
このように物価が上がっているのに給料が据え置きでは、生活必需品の買い物さえも思うようにできない消費者が増えてしまいます。
もちろん作ったものが売れなければ、企業の収益も悪くなるばかり。
このようにしてスタグフレーションが起こるリスクの発生確率は高くなり、すぐに改善するとは言えない状況になってしまいます。
このまま何も対策をしないでいると、給料の金額が下がってないとしても、個人の実質的な収入は減少し、生活水準は下がってしまう事に。
これを少しでも防ぐためには、高まるスタグフレーションに対して、個人による対策が必要になってくるんです。
個人ができる対策にはどんなものがあるか
「個人ができる対策にはどんなものがあるか?」ですが、スタグフレーションの発生リスクが高まっている場合、個人が選択できる有効な対策の1つが「投資」です。
物価の上昇はお金の価値を相対的に下げるので、価値の上がるものへ投資すれば、資産のバランスを改善する事ができます。
投資運用によって資産を増やしていく事が大切
まずは"投資運用によって資産を増やしていく事が大切"です。
これまで1,000円で買えていたものが2,000円に値上がりすると、お金の価値は1/2、つまり半分になったのと同じ状態なんですよね。
このようなお金の目減りを防ぐためには、物価の上昇と同じ様に価格が上昇する可能性のある商品へ投資していくのが良いです。
物価上昇とともに価値が高まる商品に投資をすれば、資産価値を維持する事が可能ですね。
お金の価値が相対的に下がっていく局面では、相対的に価値が上昇する資産へ投資するのが良いですよ。
スタグフレーションでも価格が上がりやすい運用資産
まとめ
・ 物価の上昇は需要と供給を超えたり、人件費や原材料高騰による生産コストの上昇でも起こる
・ スタグフレーションにより節約志向が高まり、企業利益も悪化するという"負のスパイラル"が発生する
・ 投資運用によって個人個人で資産を増やす事が重要になる
・ スタグフレーションでも価格が上がりやすい投資商品に「金」や「不動産」「資源」などがある
後で後悔しないためにも、今から投資運用を始めておきましょう!